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« March 2012 | Main | May 2012 »

April 2012

タイタンの逆襲

Titan 神々の力が弱まり、かつて冥界に封印された巨神クロノスが復活しようとしていた。クラーケンを倒してから10年、漁師として息子とともにつつましく生きるペルセウスのもとに父ゼウスが現れた。ゼウスは共に戦うことを求めたが、ペルセウスは断ってしまう。

 前作『タイタンの戦い』から2年、サム・ワーシントンら同じメンバーによる待望の続編が登場。神話とは違った展開も見られただけに、その内容には注目である。劇中では10年が経っており、神々の戦いは終焉を迎えようとしている。
 今回の物語は、ゼウスの兄弟で冥界の王ハデスや息子で軍神のアレスの裏切りによって、封印された彼らの父である巨神クロノスの復活を企む。もしも復活したなら、この世界は崩壊してしまうという。相変わらず嫉妬や過去の因縁で争う、なんとも人間くさい神々だ。
 もはや力を失いつつある神々にとって、神の力を持つペルセウスに協力を求めたわけだが、やはり父子の因縁なのか断ってしまう。前作では二度と誘わないといっていたはずだし、ペルセウスも戦うことを避けていた。そんなこんなで戦いに赴いたゼウスの力は弱まり、冥界の牢獄に囚われてしまう。力をクロノスの復活のために奪われると命も尽きてしまうというわけだ。もっとも、神々の戦いは地上にも影響しているわけで、地上には魔物が溢れている。当初は戦いを拒んでいたペルセウスも息子を守るため、囚われた父のために戦いを決意している。
 とはいえ冥界へ行くのは困難な道のり。ポセイドンの息子で半神のアゲノールや、アンドロメダ女王の登場となった。今回は鎧をつけての男勝りの活躍をみせている。物語は前作よりシンプルなだけに映像に注目といったところ。冥界の牢獄でのシーンや魔物との戦いは圧巻だった。独自の展開は先が読めないぶん最後まで楽しめる。
 もっとも、リメイクされた『タイタンの戦い』やこの作品は、神話でありながら親子や兄弟の物語になっていて、人間のドラマとして見るとドロドロとした話である。ペルセウスも神の子であり子を持つ父親としてどう生きるかで葛藤しているわけだ。傲慢な神々は自らの行いで滅ぼうとしているが人間の王もまたしかり。今回、ゼウスとハデスが和解するという意外な場面もあって神々の時代は終わってゆくのだろう。ペルセウスも持てる力を正しく使おうってことで、父から子へと志を受け継いでゆく。これは、もはや神話ではなく家族の物語だろう。(lll゚Д゚)


評価:moon2
 


バトル・シップ

Battleship ハワイ沖に集結した世界各国の艦艇による大規模な演習のさなか、正体不明の物体が海中より現れた。海軍の新人将校アレックスたちが現場に急行するが、謎の物体が発したバリアによって孤立してしまう。世界の命運を賭けた戦いは彼らに委ねられた。

 エイリアンによる侵略を描いた作品は数あれど、今度の敵は海から攻撃を開始する。いわばエイリアンの船と艦艇による海戦が見どころとなっている。そのあたり怒涛の戦闘シーンに目を奪われる。でも何がどうなっているのやら・・・といった感じの映像は観ていて疲れてしまうところも。
 ここでの主人公アレックスは、能力がありながらも後先考えない行動で問題ばかり起こしている。浅野忠信が演じる日本の艦長ナガタとも因縁の相手だった。そんな彼らの艦艇がバリアの中に閉じ込められてしまうという展開で、敵と戦えるのは3隻の駆逐艦のみ。まぁ、果敢に挑むも圧倒されてしまう。そんな状況から互いに協力しあい、アレックスも指揮官としての重責に目覚めてゆく。
 ところでエイリアンとどうして戦闘になったかといえば、ことの発端は宇宙に投げかけたメッセージから。地球に似た惑星への友好的なコンタクトのはずが、このメッセージに応えたのは攻撃的なエイリアンだったわけだ。もっとも、彼らの目的さえわからないままだから、敵と決め付けるのは尚早だろうか。侵略するには小規模だし、しかも通信装置が壊れたらしく地球の通信設備を使おうとしている。これは援軍を呼ぶためって・・・呼ばなきゃ来ないのか?もっとも、未知の敵が相手では理屈は通用しない。
 つっこみどころも多いが、いくつものドラマが繰り広げられるなか、ハワイのアンテナ設備に偶然居合わせ阻止しようと奮闘するのがアレックスの恋人だったりする。恋に友情、勇気などなど、いろんな人のドラマがはいっていて、そんなこんなで最後は戦艦ミズーリまで登場しての壮絶な戦いを繰り広げる。そう、退役した艦と退役軍人のじいさんたちの出番となった。題名の意味はわかったけれど、この物語って何が言いたいのか・・・。
 未知の敵には理屈は不要?恋も戦もアレックスの無謀な行動が有効ってことだろうか・・・。ヾ(*゚A`)ノ


評価:moon2


ジョン・カーター

Jyon 愛する妻と子を失い生きる意味を失っていたジョン・カーター。不思議なペンダントによって未知の惑星へと迷い込んだ。そこは支配者マタイ・シャンによって滅亡の危機にあるバルスーム。この星で驚異的な力を発揮するカーターは、愛する者のために立ち上がる。

 ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品は、3Dを駆使した壮大なスケールで描くファンタジー作品だった。原作はエドガー・ライス・バローズのSF小説「火星のプリンセス」。今もなお多くの映像作品に影響を与えているという小説で、なんと100年も前に発表されたということだから、その発想に驚かされる。どうりでどこかで見たような感じを受けるわけだ。今だからこそ再現できる想像の世界を楽しみたい。
 ここで描かれるバルスーム(火星)では、飛空挺など高度な技術がありながら前時代的な剣で戦うファンタジーの世界だった。住民はちょっと強面で4本腕の緑色人や人間と同じ姿の赤色人、その他モンスターが登場している。いっけん恐く不気味なキャラクターも、皆ディズニーの映画らしく愛嬌がある。
 物語は突然バルスームへと迷い込んだカーターの活躍を描いているわけだが、当初は対立する二つの国、ヘリウムとゾダンガの戦いなどカーターにはどうでもよいこと。そういえば時代は1880年代のバージニア州、南北戦争で活躍するも家族を失い戦うことをやめた男だった。そんな彼が偶然ヘリウムの王女を助けたことから、再び愛する者を守るために戦うことになる。重力の違うバルスームで驚異的な跳躍力とパワーを発揮するカーターはヒーローの原点のような男だ。
 対するマタイ・シャンは影で歴史を動かす支配者で、ゾダンガの残虐な皇帝を使いバルスームを征服しようと企む。地球のことを知っていたり強力な武器を持ちながら自ら戦わないあたりは謎だが、カーターとの戦いは最後まで目の話せない展開となる。
 少々漫画チックに描かれているものの、重すぎず軽すぎないドラマは時間を忘れて楽しめた。原作を読みたいと思えるし、バローズの火星シリーズもいつか映像化してほしいものである。Σ(・ω・ノ)ノ!


評価:moon1

アーティスト

Artist_2 1927年のハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージは新人女優のペピーと出会う。彼女への何気ないアドバイスを期にペピーはスターへと駆け上る。折りしも映画はトーキーへと移ってゆく中、サイレントにこだわるジョージはしだいに落ちぶれてゆく。

 何ゆえ今の時代にモノクロのサイレント映画なのだろう。今更、サイレントへのオマージュというだけでは物足りないが、軽い違和感とともに新鮮な感覚で観ることができたのは確かだろう。
 劇中ではサイレント映画からトーキーへと代わってゆく時代を映している。サイレント映画のスターは新しい波に乗れない男だった。対して新人女優のペピーはトーキーのスターに駆け上る。そのなかで二人は互いに惹かれながらも心がすれ違ってゆくさまが描かれていた。まぁ、シンプルであるものの、ちょっぴり感動できるストーリーだ。セリフが無いだけに見えてくるのは伝わらない互いの想いということだろう。
 しかし、想いが伝わらないのは観ている側にもだった。サイレントゆえにまったく伝わらない場面もしばしば、序盤は意味が分からなかった。それは、この映画の観かたが掴めないからなのか?意味を読み違えてはまったく話にならないわけだ。それでも後半はテンポもよくなり物語に引き込まれてゆく。サイレントだからこそ伝わる役者の細かい演技や演出が読めてくる。もっとも、ここでは犬の演技に一番感動したかもしれない・・・。
 ところで、サイレント映画を初めて観たわけだったが、趣向を凝らしていて純粋にサイレントではないのかもしれない。映画がトーキーに代わるのをサイレントで描くのだから何だかややこしい。ともあれ、サイレント映画も十分に楽しめるものだった。工夫しだいでは表現の一つとしてあってもよいのではなかろうか。
 あえて古臭い作品は、再び映画の表現が変わろうとしている今、映画がどうあるべきかの問いかけのようである。(゚m゚*)


評価:moon1
 

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

Magaretto 英国史上初の女性首相マーガレット・サッチャー。男社会の中、信念を貫き通し、いつしか《鉄の女》と呼ばれる彼女には、誰にもみせないもう一つの顔があった。

 名前を聞くのは久しぶりな今や歴史上の人物にも思える《サッチャー首相》。とはいえ存命であって、劇中では現況を垣間見るようでもある。現役時代しか知らない者としては、時の流れを感じて切ない気分になる。
 劇中では現在から過去を振り返るというかたちで、政治家として、妻として母親としての彼女を見る。知らない一面を見るにつれ、当時のことが思い出されて感慨深いものである。まだ映画で語るには早すぎるかとも思えたが、政治家として信念を貫いてゆく姿が印象的だ。組織を変えるため組織を率い、国を変えるために国を率いる。当初は党首になどなるつもりがなかった彼女が次第にリーダーとして上り詰める。諸般の事情があったにせよ首相となり、数々の問題を解決した功績は大きい。
 その一方、揺るぎない信念は、反対勢力や、ときに国民の批判にさらされることにもなった。なかでもフォークランドをめぐって戦争に踏み切るあたりは緊迫の展開だ。混迷する昨今の世界情勢や政治をみるにつけ、彼女が居たなら何と応えただろうか。しかし、全てがうまくはいかないのが常、政策が行き詰れば強引な手法は反感をかい味方を失う。結果、辞任に追い込まれたわけで、繰り返される歴史の一場面である。
 それにしても実在の人物なのに、なんだか違和感もない印象だった。首相のころから老齢な現在までのサッチャーをメリル・ストリープが演じていて、メイクはもとより仕草までもが当時のサッチャーに見えてくる。もっとも、似ていなかったら映画にならないか・・・。
 そんな政治家としての顔と、当時は知らなかった家庭を持つ妻として母親としての一面を見るわけだが、彼女を支える夫があってのことなのだということを窺い知る。首相も家に帰れば普通の人でも、仕事のため家庭を顧みないあたり《鉄の女》の根源を見た気がする。
 (*´v゚*)ゞ

評価:moon2


ドライヴ

Drive_2 昼間は自動車の整備工で映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請負う逃し屋という二つの顔を持つ男。家族のいない孤独な“ドライバー”は、同じアパートに住む人妻に恋をした。やがて彼女の幸せを守ろうと裏社会の抗争に巻き込まれてゆく。

 淡々としたドラマのなか突然バイオレンスが炸裂する異色の作品。そして映像や音楽など何処かシュールな表現に引き込まれる。演出では無駄な部分を極力省いているようで、台詞も少なく微妙な間が複雑な心情を想像させる。どこかで見たような?日本の映画を観ているよう・・。
 ここでは“ドライバー”の彼は本当に主人公なのかと思えるほど地味な男だ。孤独で、家族も友人もいない、そして言葉も少なく名前さえ語らない。一見、真面目で物静かな男は反面カースタントをこなし、車を盗み強盗を逃がすという大胆さも併せ持つ。読めない人物像は感情移入しにくいところだろう。
 読めないのは物語もしかり。ここで描いているのは純愛なのか?不器用な男は同じアパートの住人アイリーンへの想いが思わぬ結果を招いてしまう。互いに惹かれながらも出所した夫スタンダードとやり直すことをきめたアイリーン。平穏な暮らしが訪れるはずが、スタンダードは服役中にした用心棒代の借金のため強盗を強要されていた。断れば家族にも危害が及びかねない。そこで隣の家族の平穏のために強盗をアシストするという何ともお人よし(?)なドライバーだ。
 そして全てがうまく行くかに思えた計画は、何者かに嵌められていた。スタンダードは射殺され、ドライバーは100万ドルとともにからくも逃走することになる。隣人の幸せを失った男は黒幕への復讐に燃える。とはいっても終始、無表情なのがcool。
 この映画の中では彼の働く整備工場の主人など、みな裏の顔を持つ持つものばかり。意外な一面を持っていたわけだ。ドライバーも裏社会に関わっている一人である。単純に観れば復讐劇なのだが、彼にとっての復讐の意味がよくわからない。不器用な男の悲哀というには悲しすぎる。静かな日常とは対照的なバイオレンスと、静かな男の裏に秘めた激しい感情が爆発する。社会と人の二面性が見えてくるようで、何だか微妙な余韻が残った。
ヾ(;´Д`A


評価:moon1

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