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ヒューゴの不思議な発明

Hugo 1930年代のパリ。父親を亡くし一人ぼっちになった少年ヒューゴは、駅の時計台に隠れ住んでいた。友達は父の残した壊れた機械人形だけ。父のメッセージを求めて修理を続けた機械人形は、やがて壊れた心をも動かしてゆく。

 少年のひたむきな想いが思わぬ結果を招く、ちょっと感動のストーリー。でも、意外なことに、感動よりも感慨深い歴史的な事実を振り返る物語でもある。
 父親を亡くし孤児となったヒューゴは、駅の時計台を管理する叔父に変わってネジを巻いていた。なんと飲んだくれの叔父は管理をまかせて帰ってこない。ヒューゴはパンなどを盗んでは時計台に隠れ住むことになる。鉄道公安官に見つかれば孤児院に送られてしまうというわけだ。
 そんなヒューゴにとって、壊れた機械仕掛けの人形が唯一の友達だった。なにか文字を書くことができるらしいが壊れていて動かない。ヒューゴは、そこに父親のメッセージが残されていると一途に信じていた。修理を続けるには、やはり部品は盗んでいたらしい。しかし玩具屋の主人にとうとう見つかってしまうことに・・・。これが運命の出会いなのか。
 ここで登場の玩具屋の主人ジョルジュは謎めいた人物だ。何か機械人形のことを知っているらしいが語ろうとはしない。機械人形とジョルジュの関係は、好奇心旺盛な少女イザベルの協力を得て明らかになってゆく。なんだか子役たちの演技に思わずほっこりしてしまう。
 これは親子の物語かと思っていたら、話は意外な方向へと進んでしまう。機械人形にまつわる過去、それはジョルジュの捨て去った過去であり、ジョルジュが魔術師で映画製作者だったという過去が明かされる。ジョルジュは映画が廃れた時代に、失望して映画を捨て去ったのだという。いったいこの作品は何をいいたいのか?
 かなり昔の人物ゆえに分からなかったが、ここで登場しているのは実在したジョルジュ・メリエスで、映画創世記にトリックなどの技法をとりいれた云わばSFXの創始者なのだとか。劇中で明かされる事実が唐突に思えるだけに、この映画を見る前に知っておくべきだった。それより劇中で説明があってもよいのでは・・・。理解して観れば、きっと感慨深いものになっただろう。
 劇中ではメリエスの映画を映すシーンもあって当時を偲べる。今と比べたら他愛無いものだが、トリックを使った不思議な映像は観客には魔法のように見えただろう。そう思うと、この作品は敢えて3Dという現代の魔法をつかっているあたり、創世記の映画やメリエスへのオマージュに満ちている。それとも映画が廃れた時代と停滞気味の映画界を重ねているのだろうか。まぁ、そんな心配は無用か・・きっと映画は進化を続けるはず。監督は魔術師なのだから、どんな夢を見せてくれるのか期待してみよう。ヽ(´▽`)/


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