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October 2011

三銃士 /王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

3musketeers 17世紀のフランス。銃士隊に憧れてパリへ来た青年ダルタニアンは、トラブルから偶然にも三銃士への仲間入りを果たす。しかし、王妃の首飾りをめぐる陰謀に巻き込まれ、彼らは追われることになる。

 これまで幾度も映画化されている、お馴染み『三銃士』の物語。イメージはできあがっていても、どんなキャストで、どんなストーリーを展開するのか楽しみなところ。今作でも大まかには同じだけれど、予想外の斬新な設定に驚かされる。
 なんと17世紀の世界に、空飛ぶ新兵器としてダ・ヴィンチの飛行船が登場してくる。時代考証を無視した解釈にも、それでもイメージが破綻していないのがいいところ。もともと創作ゆえにファンタジー・アドベンチャーでもいけそうだ。
 物語はリシュリー枢機卿の陰謀によって王妃の首飾りが英国に持ち出される。王妃の浮気を口実に英国との戦争を画策しているというわけだ。そこには枢機卿と英国のバッキンガム公爵の間で、二重スパイのミレディが暗躍している。彼女は、はたしてどちらの味方なのか?ミレディに裏切られたアトスとの因縁はどう決着するのか・・・。それぞれの思惑が絡んで、物語は最後まで予断をゆるさない。
 もちろん物語の根底には三銃士と成長するダルタニアンの活躍がみられる。派手な演出だけではなく、なかなかどうして剣術アクションなど見ごたえのあるものになっていた。そしてミラ・ジョボビッチの扮するミレディも華麗なアクションを魅せる。存在感が強すぎるけれど、この物語の鍵を握る人物ということだから、まぁ納得できるだろう。
 そのあたり、今作では3D作品として映像で魅せる作品だった。剣術から空中戦まで映像として楽しめるアクションに、笑いと手に汗にぎる展開は、これまでにない斬新な『三銃士』となっている。たまには理由のいらない娯楽作というのも有りだろう。魅力的なキャラが集まれば、それだけで面白くなってしまうのかもしれない。
 エンディングは思わせぶりだけれど、はたして次もあるのかな?きっと奇抜なアイディアを見せてくれるのだろう。(゚m゚*)


評価:moon1

カウボーイ&エイリアン

Cowboy 1873年のアリゾナ。目を覚ますと西部の荒野にいた男は、自分が誰かも分からない。過去の記憶を求めて町へたどり着いたものの、突如、現れた飛行物体が人々を襲い始める。そのとき、とっさに左腕の手かせから放たれた閃光が敵を撃退してしまった。

 人類とエイリアンの戦いは、ついに西部開拓時代に遡ることになった。カウボーイとエイリアンという何とも奇妙な取り合わせは、今まで見たことの無い不思議な映像を見せてくれる。
 それにしても、エイリアンはこの時代でも住人たちをアブダクトしてゆく。目的は不明で、住人たちの武器では高度な技術を持つ侵略者には無力にちかい。もっとも、当時はエイリアンの存在など知るはずも無く、悪魔として恐れているわけだ。
 この状況を変えるのが記憶を失くした謎の男ジェイク・ロネガンだった。腕に謎の手かせが付けられた男はめっぽう強い。身に覚えの無い強盗や殺人でお尋ね者となっているが、いったい何者なのか?彼の過去を知るらしい謎の女も現れて、謎が深まる展開が続く。
 そしてもう一人の無法者、町を牛耳る権力者ダラーハイドとその息子が登場してひと悶着。彼らに逆らう者はいないわけだが、ロネガンは彼の金貨を強奪していたらしい。殺したい相手であるものの、息子がさらわれてしまい、手がかりはロネガンの過去の記憶。彼の手かせが実は強力な武器になり、ロネガンは記憶を求めて二人が共闘することになる。
 はたして圧倒的な力の前に、どうやって戦うのだろうか。謎をはらんだ面白そうな展開だったものの、インディアンに盗賊団、謎の女はエイリアンなのか?いろいろ突飛に登場して収まりが悪い。それぞれ事情があって対立しながらも、皆が力をあわせて共闘するという、いかにもな展開となる。それではロネガンはいったいどんな人物なのか?善人なのか悪人なのか?なんだかスッキリしないがヒーローのような活躍ぶり。勧善懲悪のドラマ、これでは敵をエイリアンに置き換えたウェスタンではなかろうか。
( ´_ゝ`)フーン


評価:moon2


キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー

Captainamerica 第2次世界大戦のさなか、愛国心に燃える青年スティーブ・ロジャースは軍隊に志願するも病弱を理由に拒否されてしまう。そこで彼は自ら《スーパー・ソルジャー計画》の実験台になることを志願して、超人的な能力を身につけた。

 アメコミ誌、マーベル・コミックで世界最初のヒーローといわれるキャプテン・アメリカがついに実写化された。しかも3Dということで何が飛び出してくるのやら。まぁ、トレ-ドマークの盾でしょうけど・・・確かに驚いた。それにしても、名前からしてそのまんまアメリカ的で、古いわりに日本ではあまり馴染みのないヒーローである。
 それではどんなヒーローかといえば、虚弱な青年が実験の結果、超人的な能力を身につけるという変身タイプのヒーローであった。舞台となるのは第二次大戦下であって、彼はあくまでも一人の兵士として戦っている。ゆえに、喧嘩でいつもやられっぱなしだけれど、けして逃げない強い正義感をもったスティーブが適任だったわけだ。
 しかし、超人的な能力を得ても彼はすぐにヒーローになれたわけではなく、不本意ながら歌って踊る軍のマスコットにされてしまうあたりが泣けてくる。人を殺したくはないというスティーブにとって、国民の戦争支持を集める仕事も、まんざらでもない様子だ。衣装であるマスクとタイツ姿がコスチュームのはじまりなのか?
 ところが、そんな姿は国内ではウケルわりに戦場の兵士には不評をかってしまう。立場に疑問を抱いたスティーブは、単身で敵地に乗り込む活躍をして、兵士たちに認められる真のヒーローになってゆくのが今回のエピソードであった。ここでスティーブが持つ武器は最強の盾というのも面白い。
 そしてキャプテン・アメリカに敵対するのは、世界征服をもくろむナチスのレッドスカルという怪人だった。スティーブと同じく実験によって能力を得たものの、悪の心を増幅させてしまったというのである。思考が対照的な二人の対決が物語のハイライトというわけだ。
 なんだか強い正義感の正統派ヒーローの活躍は久しぶりで爽快なところ。もっと活躍してほしいと思っていたら、マーベル・コミックのヒーローたちが集う『アベンジャーズ』が来年に公開されるらしい。“アイアンマン”や“ソー”といった異色のキャラたちとの共演は、いかなるものになるのか予測不能だろう。(゚m゚*)


評価:moon1

猿の惑星:創世記(ジェネシス)

Saru 新薬の実験によって高い知能を持って生まれた猿のシーザー。科学者のウィルとの信頼関係を築いていたが、ある事件をきっかけに人類の傲慢さに失望してゆく。やがて虐げられた仲間を率い、自由を得るための戦いをはじめる。

 かなり昔の作品となったものの、今見ても衝撃的な内容の『猿の惑星』。人類と猿の立場が逆転しているという未来は、今を生きる人類への警鐘のようで何とも恐ろしい。今作は『創世記』ということで、どうして逆転してしまったかを過去のシリーズとは違った解釈で描いている。科学や医学の進歩が目覚しい現在だからこそ、より現実的な観点で起こり得そうな内容が興味深い。そして、随所に過去の作品へのオマージュも入っていて楽しめた。
 事の発端は神経科学者のウィルが開発しているアルツハイマーの新薬。脳の機能を回復させる薬が実験用のチンパンジーの知能を飛躍的に高めてしまった。でも、これが単純な問題ではないのがドラマとして面白い。シーザーと名づけられたチンパンジーは、ウィルが自宅で密かに研究を続けるために飼われていた。やがてウィルと生活を共にして成長するにつれ、シーザーは自分が何者なのか?という疑問を抱き始める。さらにウィルの父を護ろうと隣人を傷つけてしまったことから、まるで刑務所のような動物保護局に収容されてしまうことにも。そこでは飼育係の虐待を受け、同じチンパンジーの群れに馴染むこともできない。
 そのあたりはシーザーの視点で描かれているわけで、最新の映像技術に驚かされる。シーザーは表情豊かで、まるで人間のように感情表現をしている。言葉は無くとも彼に感情移入できてしまうはず。猿の視点から人間の傲慢さをみることになり、もはや主人公はシーザーといえるだろう。
 やがて人間への失望がシーザーにさせたのは仲間と蜂起することだった。手に入れた薬によって進化を遂げた猿たちが反乱を起こすことになる。意を決して蜂起する場面は、やはり衝撃的だ。
結局、人間が自らまいた災いの種は収まることは無いのだろう。といことは、このエンディングは『猿の惑星』につながってゆくのか・・・。新しい解釈の作品ゆえに少しは希望を持たせてほしいところだ。
Σ(`0´*)


評価:moon1


はやぶさ/HAYABUSA

Hayabusa 小惑星からサンプルを持ち帰るという世界初の試みに挑むプロジェクト。2003年に小惑星イトカワへ向けて打ち上げられた小惑星探査機『はやぶさ』は、いくつもの危機に見舞われるものの、7年間に及ぶ旅を支えたのはプロジェクト・チームの奮闘だった。

 昨年、日本の小惑星探査機『はやぶさ』が地球に帰還して世間を驚かせた。帰還当日はライブ映像に固唾を呑んで見入っていたもの。あれから1年、次第に成果が明らかになるなか、『はやぶさ』プロジェクトの真実が無ければ創れないドラマチックな映画となった。
 ここではプロジェクト・チームの一員で雑用をこなしていた水沢恵さんの視点で描かれていて、ちょっと斜めから見た舞台裏だろう。そんな彼女のエピソードはチョッピリ感動してしまういい話になっていた。彼女は幼い頃に亡くした兄の夢とともに研究者としての道を目指している。とはいえ、いまだバイト暮らしの日々。宇宙の研究、それが本当に自分のやりたいことなのか?疑問を抱きつつ、はやぶさのプロジェクトに関わりなら本当の自分を見つけてゆくというもの。ちょっと変わった・・・、いや個性的な人柄がコミカルでもある。
 プロジェクトの影にそんなエピソードがあったのかと思ったら、実は彼女は架空のキャラだった。よく見れば佐野史郎が演じるプロジェクト・マネージャーも、似ているけど名前が違うではないか。これはハヤブサのプロジェクトをモチーフにした物語なのである。でも、トラブルなど実際の出来事はそのままゆえに、打ち上げから帰還までのスタッフの苦労が偲ばれる。そのあたり、もっと大規模なプロジェクトかと思っていたら、少ない予算でやりくりしていたなんて(かなり強調されています)。いまもって、すごい快挙なんだと思えてくる。
 そして『はやぶさ』の行った小惑星イトカワとは。その名前は日本のロケット開発の父と云われる糸川博士にちなんで命名されたという。劇中で印象的なのが、博士が失敗という言葉は使わず成果といっていたというもの。水沢でなくとも何だか前向きになれる話ではないか。ちなみに劇中で水沢が描いていたHPの「はやぶさ君の冒険日記」は実際に公開されていたものなのでJAXAのHPでみる事ができる。子供向けの解説で理解を深めてくれるはず。 
 それにしても現実はこうもドラマチックなのか・・・観終わってなんだかすがすがしい気分になれた。これから視点の違う2つの『はやぶさ作品』が公開されるというので、あらたな感動を期待したい。\(;゚∇゚)/


評価:moon1

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