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August 2011

神様のカルテ

Kamisama 内科医・栗原一止の勤める地方の病院は、医師不足で激務をこなす毎日である。そんなある日、大学病院から見放された高齢の末期がん患者が尋ねてきた。なにげに受け入れてしまい、このことが岐路に立った栗原の人生を左右することになる。

 地域医療の現場と実情がリアルに描かれていると思ったら、これは現役医師・夏川草介のベストセラーを映画化したもの。ここでは一人の若い医師をとおして医療のありかたを問い掛けているようだ。
 ただ気になるのは、主人公・栗原はつかみどころの無いキャラで、感情移入できないところ。どうも第3者の視点で見てしまう。そこが作品の味になっているのだろうか。栗原は毎日多くのの患者と向き合い、職務を真面目に坦々とこなしている。ゆえに何だかクールな印象で、仕事に熱意は感じられない。それでも、多様な激務をこなし続けるあたり医療に拘りがあるのだろう。彼は夏目漱石を敬愛し、元旅館のアパートでの個性的な住人たちや愛妻との語らいが支えであった。坦々と繰り返す日々、将来の展望が見えずに仲間たちもそれぞれ悩みを抱えている。
 物語は、そんな栗原が人生の岐路に立たされることになる。ある日、大学病院への誘いを受けることになった。良い医者になるためには最新の医療を学ぶべきだという。しかし、そんなおり彼を訪ねてきた高齢の末期がん患者がいた。大学病院で「あとは好きなことをして過ごしてください」と見放されたという。孤独な老人にとって半年の余命をどう生きたらよいか分からないというわけで、栗原が相談に乗ることを、あっさり引き受けてしまった。
 何だかごく普通の日常を見ているようだったが、後半になって栗原がどんな人物なのか見えてきた。命を救うことと人を救うことは別のことで、医師として悩ましい問題である。これまでに救えない命もあり、看取ってゆくこともしばしば。感情を表に出すこともできずにいた、彼もまた悩める一人の人間だったわけだ。
そこで人を救うのは人の繋がりということだろう。栗原も救われたのではなかろうか。生きること、そして死。当たり前のことが、あらためて当り前に思えて感動こそ少ないが、人の繋がりをシミジミ考えさせられるところだ。
(u_u。)

評価:moon2

シャンハイ

Syanhai 上海を訪れた米国諜報員ポールは、殺された親友と対面することになった。真相を探るべく調査を始めたものの、そこでは個々の思惑が錯綜し真実は見えない。事件のカギを握る裏社会を仕切るランティンと、その妻アンナに近づくが事態は大きく変化してゆく。

 舞台となるのは1941年、太平洋戦争開戦前の上海である。戦争映画なのかと思っていたら、ちょっと視点が違った物語だった。このころは欧米の列強が上海を分けあっているという特殊な都市であり、各国の文化や人が入り乱れた独特の世界がある。その中で繰り広げられるドラマは、人の様々な思惑が絡み人間関係も複雑だ。
 新聞記者として上海を訪れたポールは米国諜報員。同僚の死にたいして真相を掴もうと躍起になっている。事件に関わっていると見られる日本人将校のタナカは実権を握り、彼に協力するランティンは裏社会のドンであった。ランティンの妻アンナは実は抗日レジスタンスの一員というぐあいに、劇中では皆、裏の顔を持っていた。誰が味方で誰が敵か・・・。この街に暮らす人々のそれぞれの事情が見え隠れしている。読み違えれば命取りになるというわけで、互いの胸のうちを探り合うあたり緊張感が漂う。
 物語はポールが事件の真相を追いかけるなか、殺された同僚が調査していたものをめぐってタナカやアンナ、ランティンとの駆け引きがみどころ。同僚の愛人が消えた訳は・・・。彼女とタナカとの関係は・・・。関わるアンナの真意は、といったところで謎めいた展開が続く。
 何だか事件の真相は戦争の重要機密が絡んでいると思っていたら、意外な結末にガッカリするだろうか。それとも驚くところか?これは見かたによるのだろう。劇中では彼らの思惑とは関係なく戦争へと突入してゆく。どうやら男女の邂逅を描いているらしい。アンナの素性を察しながらも護ろうとするランティン。アンナに協力するうちに、ポールもまた惹かれてゆく。まったく振り回されているのは男達ばかりである。愛する者のためには命がけ、混沌の中にあって確かなものは愛とでも云うのだろう。近づく者には容赦しない、これは戦争だ・・・。(;´д`)トホホ…


評価:moon2


ドライブ・アングリー  3D

Driveangry 残虐なカルト教団に家族を殺され復讐を誓った男、ジョン・ミルトン。彼は次々と標的を倒しながらリーダーを追い続けている。そんなミルトンを追いかけて、FBIを名乗るナゾの追跡者が現れた。警官や行きずりのウェイトレスを巻き込んでの激闘が始まる。

 ワイルドなのか?ちょっと変な出で立ちにも危険な雰囲気を漂わし、ただ一人、復讐の旅を続ける男ジョン・ミルトン。ニコラス・ケイジが演じるのは、カルト教団への復讐に燃えるダークな親父である。久しぶりにイカレた役がいい感じだ。娘を惨殺され、孫娘を奪われ生贄にされようとしては怒りも当然か。邪魔する者には容赦なく銃をぶっ放す。そしてハードなアクションのアクセントと思いきや、こちらもツワモノ。偶然出会った勝気なウェイトレスと行きずりの旅をすることになった。もっとも彼女の車ダッチ・チャージャーが気に入ってのようだ。そのあたり、ビンテージ車によるカーアクションも見どころである。
 こうみると物語はいたってシンプル。しかし、ミルトンは彼女の助けをうけて教団へ乗り込んでみれば、あえなく反撃にあって瀕死・・・。これは、まさかの展開だ。でも、何故か死なないミルトンである。さらにミルトンを追う謎のFBI捜査官も現れて三つ巴の展開となる。この謎の追跡者をプリズン・ブレイクの印象が強烈なウィリアム・ファクトナーが演じていた。これってパロディなのか?執拗に追いかけ邪魔者を殺すことも厭わないあたり、彼もまたイカレている。そしてミルトン同様に死なないわけだ。謎をはらんだ展開が続くなか、そこがミソということ。察しはつくが最後のお楽しみだろう。
 ゆえに物語はシリアスさのなかに笑いもこみ上げてくる。真面目に観てはバカバカしいかもしれない。しかも、グロいしエロいし何でもありの展開だ。ミルトンは本当に復讐に来たのだろうか?と思ってしまう。
 そこはさておき、この映画は3Dが売りってことで、車に弾丸、はては手首やらなにやら、あらゆるものが飛んできて3D効果を実感できた。非現実を体感するエンタメとしては良くできているかもしれない。
 それにしても、ニコラス・ケイジはイカレっぷりがいい。不良親父といった感じで、まだまだいけそう。もっとも、この映画のなかでは皆イカレた奴ばかり、かえって新鮮に思えてしまう。( Д) ゚ ゚


評価:moon3


トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン

Transform 人類と協力して平和を維持してきたオートボットたち。社会人となったサムの前に再び危機が訪れた。それはアポロ11号による月面着陸という歴史的偉業の影にあり、ディセプティコンとの最終決戦をむかえることになる。

 怒涛の変形、驚異の映像が見どころのシリーズも3作目、機械生命体オートボットとディセプティコンの戦いは、ついに最終決戦を迎える。もとが日本の変形ロボット玩具だったことを思うと、実写映画となり、ここまで世界観が拡がってゆくとは感心してしまうかぎり。しかも今回は3D映画となって、さらに楽しませてくれる。
 これまで強引な展開だったものの、今作はよく出来たストーリーで、深みを与えているのが歴史的な事実とリンクしたこと。なんとアポロ計画が月に墜落した宇宙船の調査だったことが明らかになる。そして回収された物体が、今回の危機をもたらすことになるわけだ。まぁ、これも強引かもしれない。
 そして、またもやこの危機に立ち向かうのは主人公のサム。物語の時間も進行していて、すでに社会人となっていた。しかし、地球を救ったヒーローの就職活動はうまくいっていない。でも、新たな恋人がいて意外と充実しているようだ。
 もう一つ気になるのは人類とオートボットの関係なのだが、またもや変化が訪れようとしている。協力関係にあったオートボットは、ディセプティコンに味方する者の策略で地球から追放されてしまう。彼らが居なければ争いは起こらないのか?しかし、そこを狙ってディセプティコンの地球の侵略が開始された。はたして人類だけで戦えるのか?言わんこっちゃ無いといった流れのなか、NEST部隊の決死の戦いも見どころ。映像として変化に富んで面白いシーンになっている。
 ところで、このシリーズは決してアクションを魅せるだけでないのがいい。今作では、トランスフォーマーや人間たち其々に信頼や裏切りを見ることになる。正義は大儀の前に失われてしまうというところが、何とも悩ましい。まさにダークサイドで、見えない心の裏側が、はたしてどちらなのか?怒涛の変形のなか、変わるもの、変わらないものが見えてくるようだ。
∑(=゚ω゚=;)


評価:moon1


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