December 2016
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Recent Trackbacks

Categories

  • HOBBY
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌

« January 2010 | Main | March 2010 »

February 2010

恋するベーカリー

Koisu 街で評判のベーカリーを営むジェーンは、3人の子供を女手一つで育てあげた。今は一人きりの生活を謳歌するものの寂しさもよぎる。そんななか、息子の卒業式で別れた元夫と再会することに。複雑な想いは、思わぬ結果を招いてしまう。

 結婚に子育て、そして離婚、さまざまな経験をしてきたはずの50代。それでも恋をしたい。そんな男女の恋心は、コミカルであって切なくもある。ベーカリーのジェーンに元夫で弁護士のジェイク、ジェーンに惹かれる建築家のアダム。ここでの3人は、夫婦生活では失敗したものの仕事は成功している。満ち足りた生活のなか感じる寂しさ。求めるものは心だろうか。
 元夫のジェイクは若い妻との充実した生活を送っているはずが・・・。ジェーンとの再会は、昔の想いをよびさます。それはジェーンもおなじく。結果、元夫との不倫という複雑な関係は笑えるかな・・・。自戒の念にさいなまれ、別れた理由を探してみても、過去の問題は消えてしまっている。でも、これは新たな問題を巻き起こすことに。
 物語では人生の重いテーマも軽快なコメディで受け流す。ジェーンを演じるメリル・ストリープはもとより、アレックス・ボールドウィンにスティーブ・マーティンの円熟の演技に引き込まれる。ありえないようなシチュエーションも、名優たちの織り成すドラマは、笑いとともに微妙な感情が伝わってくるようだ。しかし、かなり大人の恋話ゆえ劇中の会話は生々しい(R15+)。この年になっては、怖いもの無しといったところだ。ゆえに熟年の恋はなんだかパワフルで、観ていて彼らの歳を感じなくなってしまう。恋することに、もはや年齢など関係ないのだと。でも、失敗を繰り返してしまうあたり、いくつになっても変わらないものだろうか。
 もっとも、彼らの人生はこれからのようで、例えるなら幾つもの工程を経て焼きあがったパンといえるかも。3人は何処か楽しげで、いい関係のようだ。人生をしみじみ味わう時なのかもしれない。 ヽ(○´3`)ノ フッ


評価:moon2

バレンタインデー

Valentin その日、同居中の彼女にプロポーズした花屋のオーナー、リード。配達の途中で家に立ち寄ると、彼女は荷物をまとめていた。そのころ、小学校教師のジュリアは、特別な日に恋人が出張だという。親友のリードに急かされ後を追うことに・・・。

 恋人たちにとっての特別な日、バレンタインデー。決心してのプロポーズに、愛の確認、この日をどう過ごすのか?子供から老夫婦まで、15人の男女が織り成す恋物語を見ることになる。けしてチョコを食べる日ではないらしい。
 監督は『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャルということで、軽快なラブコメを期待していたのだが、ちょっと騒々しい。まぁ、エマ・ロバーツやシャーリー・マクレーンなど、若手からベテランまで多彩なキャストが楽しいところではある。
 物語として、いろんなドラマが繰り広げられてゆきますが、ここでのカップルたちは、うまくいっているようでも何かありそう。それぞれがある事情を抱えている。同居中の彼女に朝一番でプロポーズした花屋を営む男。なぜか彼女は荷物をまとめており・・・。理想の男性と知り合い、出張先へ押しかける女性教師。しかし彼には秘密が・・。結婚50年を迎えた夫婦の妻がした重大な告白・・・等々、人生の悲喜交々を見ることになる。いっぽう、恋人のいない“バレンタインデーなんて大嫌いパーティ”に集う者たち。皆が、いろんな想いをもってこの日を過ごしているわけだ。思わぬかたちで壊れたり、思わぬところで気づいたり。多様な愛を見ることになる。
 それにしても個性的な面々は、友人や知人で巡りめぐってつながっていたりする。後から彼らの言動は「あー、そう云うことか」と理解できるものの、人物が多くて感情移入できないかも。この日を迎えてのドタバタも、笑えるようで笑えない微妙さだ。観ていて何かどうでもよくなってきた。
 ともあれ悲劇か喜劇か?バレンタインデーは何かが起こりそうな特別な日に違いない。
┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~


評価:moon3

インビクタス 負けざる者たち

Invictus アパルトヘイトの影響が色濃く残る南アフリカで、大統領となったネルソン・マンデラ。国内を一つに纏めようと腐心する彼は、スポーツを通じて国民の意識を変えようとする。自国で開催予定のラグビーワールドカップに向け、国の恥とまで言われる代表チームを立て直す。

 弱小ラグビーチームが初出場のワールドカップで優勝。できすぎた話のように思える物語は実話だという。人の想いは、ときに想像もつかないドラマを生み出すものである。
 かつて少数の白人が支配していた南アフリカは、選挙によって黒人の大統領が誕生するという転換期を迎える。しかし、体制が逆転するだけなら、対立の構図は変わらない。混乱する国を立て直すには、国民の意識を変えなければならないとマンデラは考えた。そこで、スポーツをとおして意識を変えようとしている。これまで国民の多数は自国のラグビーチームを応援していない。もっとも、白人が中心のチームでアパルトヘイトの象徴とあっては、選手と観客、双方の信頼などありえない。長らく続いた人種間の対立は、たやすく解消されないわけだ。
 それでも、代表チームは地域との交流を深め、徐々に支持を広げてゆく。そこには自ら手本を示すリーダーの姿があった。ここは、もう少し深く掘り下げてほしいところかも。長らく獄中で過ごしたマンデラが、過去を赦すことから始まっている。周囲の反発をうけながらも融和を演出する。大統領と親交を深めたチームのキャプテン、ピナールも国の代表としての意識を自ら示す。誰もが意識を変える必要があったわけだ。
 スポーツに政治が絡むと興ざめすることも多いのだが、素直に応援できるエピソードである。ときにスポーツが国を動かす大きな力をもっているのは確かだろう。国家の後ろ盾があっても、だからといって勝てるほどあまくはない訳で、純粋に勝利を目指すチームの姿に感動できる。そしてワールドカップで予想外の勝利を続ける代表チーム。観客と選手、そして国民が一体となって戦う。この瞬間、理想の姿が見えただろうか。今年はサッカーのワールドカップが開催される南アフリカ。どこか視点も変わりそうだ。
 ところで『インビクタス』とは、マンデラが心の支えにした詩の題名で「征服されない」の意味だという。歴史の一コマに隠れたエピソードは、今更ながら現代の世界に大きな意味を投げかけているようでもある。 (v^ー゜)ヤッタネ!!


評価:fullmoon

ゴールデンスランバー

Goldenslamber 街は折しも首相の凱旋パレードで沸いていた。宅配ドライバーで、ごく平凡な男である青柳は、学生時代の旧友に呼び出され再会した。「お前、オズワルドにされるぞ」忠告の直後、パレードで爆発が起き、友人の車も爆発する。青柳は、首相暗殺犯に仕立て上げられていく。

 伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化。凱旋パレード中の首相が暗殺されるというショッキングな事件。その犯人とされたのはごく平凡な男だった。人を疑わない生真面目な男が、犯人に仕立て上げられてしまう。あの、陰謀説がささやかれるケネディ暗殺事件になぞらえた物語となっている。
 少々、ありえねぇ突飛な内容ですが、犯人とされてしまう青柳を演じる堺雅人がいい雰囲気で、程よい笑いをさそう。やがて警察、マスコミ、そして市民の目によって追い詰められてゆくあたり、いかにもリアルに思える。笑いと涙が絶妙なバランスです。見に覚えのない防犯カメラの映像に、事件前の些細な行動、すべて犯人としての証拠となってゆく。こうなると、何が無実を証明できるのか?時の人から一転、凶悪犯にされてしまう。怖い世の中のようで、ありえない話にも引き込まれる。
 事件は旧友との久方の再会からはじまった。いや、それ以前に仕組まれていた。すべては人の良い性格ゆえの、とんだ災難である。危険人物として発砲されては、もはや逃げるしかない。でも、追い詰められた青柳は意外な行動にでた。はたして、そんなことが可能かどうか?無実を信じて彼を助ける友人、知人。その他、協力者は少し強引だが・・。彼を取り巻く旧友たちとのドラマがあってほのぼのさせる。ただし、スケールの大きな事件のわりには、市内だけが舞台というのは物足りない。映像としても、もう少しひねりの効いた展開を期待してしまう。
 まぁ、スリリングな展開に最後まで楽しむことができた。生真面目な性格から事件に巻き込まれたものの、その性格ゆえに救われるという物語にホッとする。いや、本当に救われたかは疑問かも。事件の幕引きはこれでよかったのか・・。黒幕も分からず、すっきりしない。もっとも、これが陰謀というものですね。 ( ̄ー ̄)ニヤリ


評価:moon1


« January 2010 | Main | March 2010 »