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« April 2009 | Main | June 2009 »

May 2009

消されたヘッドライン

Headline ワシントン・グローブ紙の敏腕記者カルは、ある殺人事件を追いかけていた。そのころ、友人で国会議員のコリンズは不倫スキャンダルの渦中にいた。コリンズのもとで働く女性職員が地下鉄で自殺したのだ。カルは二つの事件につながりを見つけ、背後に潜む陰謀を突き止めていく。

 事件を追いかける新聞記者が、裏側にある深い闇を暴いていくサスペンス。リアルな陰謀モノの作品として見ごたえのあるドラマが展開する。もとはイギリスで大ヒットしたテレビドラマということ、次第に明らかになってゆく事件の全容、状況のかわってゆくそれぞれの立場が面白い
 なかでも主人公カルに扮するラッセル・クロウが、いい味をだした中年男を演じている。近年の太った(?)役でも、いろんな顔を見せてくれるものだ。新聞記者のカルは、警察などにコネクションを持っていて違法な取材もやってのける。粗雑な感じだが、事件を嗅ぎつける勘の鋭さは随一なのである。
 そこで、友人である議員コリンズの一大スキャンダルが世間を騒がせているなか、事件に疑問を抱きはじめる。はじめは自殺と思われていた事件は、他殺の疑いが浮上し、そこからさまざまな謀略や利権の構図が明らかになってゆく。
 新聞の売上が第一の編集長に対して、真実を追求しようとする記者カル。そのせいで、せっかく掴んだ情報にも他紙に先を越されてしまう。明日の一面を飾るはずの大事件、〆切までのタイムリミットもせまっている。そのなかで、明らかになってゆく新事実に奔走するカル。この緊迫感は伝わってくる。
 しかし、もとがTVドラマだからなのか?足早な展開に複雑に絡んだ人物相関、利権の構図は分かりにくいところも。はたして得したのは誰なのだろう。政治と利権に女性スキャンダル。なんだかよく聞く話に苦笑してしまう。報道されるものが全てではなく、人もまた表と裏の顔をもっているのだろうか。なにを信じるのか?真実がどこにあるのか?深い闇が見えそうで見えない。 ( ̄Д ̄;;


評価:moon2

天使と悪魔

Angel_demon 宗教象徴学者のラングドン教授は、いにしえの秘密結社イルミナティの復活を探りローマへと飛んだ。そのころ教皇選出を控えたバチカンでは、4人の枢機卿がイルミナティに誘拐されてしまう。犯行を阻止するため、ラングドンはガリレオの暗号を解読する。

 暗号に秘められた歴史の謎を解き明かす、宗教象徴学者のラングドン。今回、彼が挑むのはガリレオの秘密結社に纏わる謎である。ガリレオといえば宗教裁判が知られるところで、宗教と科学が対立する歴史的背景が興味深い。「この物語はフィクション・・」と念を押しているのがかえってリアルに思えるが、宗教と科学の対立は今も続いているのである。科学は神の領域に踏み込んでしまったというわけだろう。
 物語は、かつて迫害をうけた科学者たちの秘密結社イルミナティが復活し、バチカンへの復讐を企てる。そこで使われようとしているのが、最新の物理学が創りだした反物質というシロモノ。莫大なエネルギーを生み出す半面、また強大な破壊力をもっている。これがイルミナティの手にわたってしまったという。
 そして事件の舞台は、過去から時間が止まっているかのようなバチカンである。でも、警備システムにハイテクが使われているあたり異質な世界を感じられる。そんな中、新たな教皇を選出する儀式が行われる直前に、有力候補である枢機卿が誘拐されてしまう。殺害が予告され、さらに反物質の爆発するタイムリミットが迫る。ラングドン教授は、ガリレオの暗号からイルミナティの所在を追いかけてゆく。このとき行動を共にするのは、科学者のヴィットリア。彼女は反物質を創り出した責任を感じての行動だった。原作では父親が殺害されるという因縁があったわけで、彼女のエピソードが少ないのが残念なところ。科学の説明が薄くて、思想的な対立もぼやけてしまった。劇中では何かテロリストとの戦いのように見える。それでも次々に現れる謎に数々の難関、スリリングに二転三転する展開は目が離せない。
 またしても歴史の闇を解き明かしたラングドン、それが真実かは神のみぞ知る・・だろうか。物語のなか一見すると相反するように見えて、過去と現在、信仰と科学が重なる部分が不思議で面白いものだ。すべての物事は二つの面を持っていて、天使にも悪魔にもなりえるということか・・。それにしても、昔の偉人たちは謎なぞがお好きなようだ。 (@Д@;

評価:moon1

バンコック・デンジャラス

Bangkok 世界を股にかけ、どんな依頼も完璧に遂行する暗殺者ジョー。自らが決めた厳しいルールに従い、この世界を生き抜いてきた。そんな彼は、バンコックでの4件の暗殺を最後の仕事と決めている。しかし、いつもと違う決断が思わぬ事態へと追い詰めてゆく。

 華やかで危険、表と裏の世界が交錯する街バンコック。凄腕の暗殺者が犯した一つのミス、それは、引退前に芽生えた人間性だろうか。いつもと変わらぬ手はずを踏めば、何事もなく済んだはず。ルールを破ったことが自らを追い詰めることになる。
 数ある暗殺者の物語にあって、少々ありがちなストーリーである。もっとも、この作品はパン兄弟によるセルフリメイクということ、人物の設定は変わっているようなので、もとの作品『レイン』と比べてみたくなった。
 ここでは主人公であるジョーの変化が見どころで、冷酷な暗殺者である反面、不器用な優しさを見せている。二面性を演じるニコラス・ケイジが、何かいい感じだ。暗殺者としてのジョーが痕跡を消すためには、雇ったアシスタントさえ殺す非情さを見せる。今回の仕事で雇った男も殺すはずだった。しかし、なぜか殺しをためらい弟子として技術を伝授している。おかげで悪人を始末するヒーローと慕われるが、現実とのギャップに苦悩することになる。さらに、薬局で働く聾唖の女性フォンとの出会いが運命を変える。他人との関わりを極端に避けてきたジョーは、ある意味で言葉を失くした男だろう。対照的な世界にいる二人が出会い、孤独な心が通じ合う。恋の行方が気になるところで、二人の微妙な関係がおもしろい。ただし、裏の世界で生きている現実に切ない恋を見るようだ。せっかく期待させるドラマだったが、曖昧なままでは物足りない。その分アクションで見せるのだろう、緊迫のクライマックスへとつながってゆく。
 暗殺者ジョーは、結果として自らに課していたルールをすべて破ってしまった。それは人間的な行為にほかならない。しかし、その後始末に自らケリをつけるとは、あくまで完璧な暗殺者ではなかろうか。二人の心に痕跡を残したことが、せめてもの慰めのようだ。 ( Д) ゚ ゚


評価:moon1

デュプリシティ ・スパイは、スパイに嘘をつく

Duplicity ライバル会社の新製品開発情報を入手した新進企業のCEOディック。彼はその詳細をつかむため、元MI6のレイを雇う。しかし、相手も元CIAのクレアを雇っていた。過去に遺恨のある二人だったが、じつは彼女はディックが潜入させたスパイだった

 もはやライバル企業を蹴落とすためには手段を選ばないのか?ここでの新製品開発競争は、まさに戦争状態だ。新進企業の諜報活動は、盗聴にハッキング、さらにライバル企業へ元CIAを潜入させるまでエスカレート。連絡員として元MI6を雇う念の入れよう。まあ大げさだけど分かり易い構図。ジェイソン・ボーン3部作で脚本を手掛けたトニー・ギルロイの作品ということで、ハードなスパイ合戦を期待していたが、ちょっと違った。これはもう、ラブコメかも。
 元CIAのクレアと元MI6のレイは仕事で鉢合わせ。二人は過去にただならぬ遺恨があるらしく、その関係は微妙な雰囲気だ。劇中では現在と過去の断片的なシーンが挿入されていて、互いに置かれた状況が変わってゆくのが面白いところ。企業や諜報部のいろんな思惑が絡んでいて、なにやら厄介な展開である。
 二人は敵か?恋人なのか?最後まで油断できない展開が続いてゆく。まったくスリリングな関係だ。ただし、二人の掛け合いは言葉の応酬が説明じみて疲れるかも。さらに時間が前後する構成に混乱してしまう。やがてすべてが明らかになってゆく終盤、最後のオチにはちょっと脱力してしまった。できればもうひと波乱を期待するところ。
 まぁ二人の関係が見どころの映画なので、その成り行きをたのしみたい。スパイの宿命ゆえに相手を信じられない、でも自分を理解できるのはスパイだけ。と、微妙な恋心が見え隠れしている。企業間の駆け引きと、男女の駆け引きとを絡めて描かれるなか、案外ありがちな恋人のようにも見える。それにしても、二人がスパイに見えないのは一流だからか?どこか詰めの甘さは元スパイだからか?そもそも誰が仕掛けた作戦なのだろうか。
 騙し合いの結末に、残ったものは大人の恋・・・?スパイとしては失格かもしれないが、なかなかお似合いの二人だろう。 (´,_ゝ`)プッ


評価:moon2

GOEMON

Goemon 戦乱の世にしばしの平和が訪れた頃、ひとりの盗賊が世間をにぎわせていた。貧しき者の英雄・石川五右衛門。ある晩、南蛮製の箱を盗んだことから、執拗に狙われることとなった。その箱に秘められたものは、知ってはならない過去・・・。

 「CASSHERN」から5年、紀里谷監督の2作目となる作品。今回はSFから時代劇へと舞台を変えて、その映像表現が注目される。ここでの”GOEMON”とはもちろん石川五右衛門であって、大泥棒がどんな活躍をするのか?その解釈が面白い。五右衛門は忍者?信長暗殺の黒幕は秀吉?といった近頃注目される歴史のミステリーのようだ。そのあたり元ネタを知っていると意外には感じないかもしれない。さらに服部半蔵に霧隠才蔵が登場、五右衛門が盗んだ南蛮製の箱をめぐる攻防は、石田光成、徳川家康など、当時のオールスターキャストで繰り広げられる。箱に隠された秘密が世を混乱に導くという、まさにパンドラの箱。歴史的な出来事をなぞらえるものの、もはや時代劇ではないのかも。これはこれで吹っ切れた感じが新しい。
 そして注目の映像表現は、まるでアニメのように多用されるCGである。独特の作風といえるのだろうか、少々違和感もあるところ。戦闘シーンなどほとんどCGのようで、それなら五右衛門もCGでよいのではと思えるほど。まあ、それゆえに幻想的な世界を見せてくれるわけで、絢爛豪華、時代考証など関係なく独特の世界観が構築されているようだ。どこか無国籍な感じの設定は海外を見据えてのものかも、五右衛門ではなくGOEMONということか。
 映像ばかりに目が行ってしまうものの、ドラマ部分も盛りだくさんだ。五右衛門と茶々の親を失ったもの同士のドラマがあり、復讐、貧富の格差、自由と責任など、さまざまな問題を提起する。戦乱の時代をとおして現代社会への風刺的な内容となっている。はじめは軽いキャラの五右衛門だったが、物語は終盤にかけてかなり重くシリアスだ。戦う理由も抽象的になってくる。はたしてあの結末はどう見るべきか。いま一つ残るものが欲しい気がした。
Σ(゚□゚(゚□゚*)


評価:moon2

バーン・アフター・リ-ディング

Burn フィットネスセンターに勤務するチャドが拾ったCD-ROMには、CIAの機密情報が書き込まれていた。チャドは同僚のリンダと共謀し、大金をせしめようと画策する。そのころ、元CIA諜報員のオズボーンは、執筆中の暴露本原稿を紛失してうろたえる。これが思わぬ事態に。
 
 豪華なキャストが意外な役を演じているブラックジョーク満載のコメディ作品。しかも、滅多にお目にかかれない、おバカぶり。楽しいコメディを見るつもりだったが、シニカルな笑いについてゆけないところも多々あるようだ。コーエン兄弟の作品らしく、独特の深いつぼをもっているのだろうか。
 登場人物だけでも多彩で、整形マニア?と筋肉バカのフィットネスセンター従業員に、アル中の元CIA諜報員、出会い系サイトで不倫生活を楽しむ財務省保安官という不思議な取り合わせ。接点のない彼らが、それぞれの思惑で奇妙につながっているのが楽しいところかも。
 そもそも機密情報がフィットネスセンターに落ちているわけないし、それで儲けようなどと浅はかな企て。不倫をしながら離婚を有利にしようと画策するのも、何か間違ってないだろうか。些細なことが国家を巻き込む一大事へと発展してゆくあたり、CIAも理解不能な彼らの行動に翻弄されているようで皮肉なところ。誰もが後ろめたいことをしていることで、他人には言えない事情がある。勘違いの連鎖は考えの及ばぬところで思わぬ事態を巻き起こしてゆくのだろう。ここではちょっと大げさだが、それって意外とよくある?ことかもしれない。
 おバカな面々の衝撃の結末、この顛末が笑えるようで、いや、まったく笑えないか・・。結局、何を言いたいのか焦点がはっきりしないが、作風なのかブラックな風刺の効いたそんな作品なのだろう。 ( ´,_ゝ`)ハイハイ


評価:moon3

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