地球が静止する日
巨大な球体と共に降り立った宇宙からの使者クラトゥ。地球の危機を訴える彼に、政府は話し合いを拒否した。ことの重大さに気付いた科学者のヘレンは、クラトゥの説得を試みるものの激しい嵐がすべてを破壊しようとしていた。
1951年に公開のSF作品『地球の静止する日』がリメイクされた。宇宙人とのコンタクトで知らされる地球の危機は、前作が冷戦時代に核の脅威を訴えているのにたいして、環境破壊という今しがたの危機を訴える。随分と古いSF作品は、現代に置き換えてリアルに映像化され、現代社会が抱える問題を映したものとなっている。その不思議な映像は、SFというよりも何処か神秘的に思える。地球へと降り立つのは円盤ではなく、液体のような巨大な球であった。使者クラトゥ(キアヌ・リーブス)も人の姿へと変化するあたりミステリアスだ。
彼は友好の使者か、敵となるのか。目的は地球を救うため、地球の指導者を説得するために訪れたという。しかし、なぜか大統領は会談を拒否し、クラトゥは拘束されてしまう。対して説得すべきと訴えるヘレンは、傷を負って逃走した彼を救うことになる。そこで「人類が滅亡すれば地球は生き残れる」と言い放つクラトゥ。地球の一種族である人類は、他の種に害をなすということ。まあ環境問題を地球外から見た極論だろう。聖書になぞらえたストーリーといい、テーマは宗教的のようで難解だ。やがて猛烈な嵐が全てを消し去ろうとしている。今回は地球が静止するのではなくリセットするらしい。彼らに高度なテクノロジーがあるならば別の方法もありそうなものだが、人類が考えを改めなければ何も変わらないということかも。
そのなかで継母であるヘレンと息子との関係を絡めて、すれ違い、傷つけあっても分かり合えるという希望を見せる。そして、人間にとっての生と死の意味を知ったクラトゥは必死の説得に応じた。しかし、この期に及んで軍は攻撃を続けていたわけで、行く末を暗示しているかのよう。これでは人類は救いようがないだろう。釈然としない気もするが、球体とともに危機は去ってゆく。いや、去ってはいないかも・・・。人類が変わらなければ、いつか地球は滅ぶということか・・・。 ヾ(.;.;゚Д゚)ノ
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