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December 2008

K-20 怪人二十面相・伝

20 1949年の帝都・東京では、怪人二十面相なる怪盗が世間を騒がせている。サーカス団の曲芸師・平吉は、奇妙な依頼をうけたところ二十面相に仕立てられてしまった。お尋ね者となった平吉は、無実を証明するため二十面相との対決を決意する。

 舞台となるのは1949年、現実とは違う歴史を歩んだ帝都・東京である。華族制度が続き、特権階級が富を独占する極端な格差社会を生み出している。レトロな時代背景にも、どこか今日の世相を映しているようでもある。何が起きても不思議ではない世界で、江戸川乱歩の小説でお馴染みの怪人二十面相や、名探偵・明智小五郎らが攻防を繰り広げる。
 登場するのは馴染みの人物であっても、ここでのイメージは少し違っている。明智小五郎はクールなヒーローとなっており、財閥の令嬢と婚礼も控えている。対して、富裕層から盗みを働く二十面相は完全な悪者のよう。まあ、無実の者に罪を着せるとは、かなりの悪に違いない。そして小林少年は・・?主人公は二十面相に仕立てられた男というのも面白い設定。サーカスのスター平吉(金城武)は、無実を証明するために本物の二十面相と対決する。その過程で泥棒の極意を身につけようとの特訓なども見どころ。痛快なアクションも見せてくれる。
物語は、二十面相に襲われた羽柴財閥の令嬢を助けたことから、明智と平吉は協力することになった。そこには世界を変えるほどの発明が羽柴家に隠されているというのが、メインのストーリー。在りかを二十面相に先んじて探し出すことになるわけで、謎解きも交えて凝ったストーリーだが、世界を巻き込む大げさな展開となる。いろんな要素が盛り込まれていて楽しめるものの、スッキリしないところ。
 そして気になる二十面相の正体とは・・・。変装の名人ゆえに意外な人物でも不思議ではないが、それはないだろうと突っこみたくなる。もっとも、ここは違う歴史を歩む世界だった・・・。本当に世の中を変えることができるのは誰なのか?ダークなヒーローの誕生は何を変えるのだろうか。再び現れることを期待したい。 (◎´∀`)ノ

評価:moon1

ワ-ルド・オブ・ライズ

Worldof 世界各地で起こる爆破テロ。正体不明のテロ組織のリーダーを捕らえるために活動するCIA工作員フェリスだったが、現場を知らない上司ホフマンと対立してしまう。そこでフェリスは、独自の作戦を実行していく。

 はたして現実のことなのか?決して見ることのない、対テロ戦争の裏側を描いた作品である。ハイテクを駆使したCIAの監視を、あざ笑うかのようにすり抜けるテロリスト。顔の見えない首謀者を追うCIA工作員のフェリスは、日々命がけの任務に就いている。ゆえに部下の犠牲には心を痛めている。そのあたり、現地に潜入する工作員の視点でのリアルな描写に凍りつく場面もしばしば。命がけの現場に対して、家族との暮らしを楽しみながら安全な場所で冷酷な指示をだす上司のホフマン。このギャップが憎々しいところ、現実の世界を皮肉っているのだろうか。
 そして物語は、フェリスが事態を打開するべく、テロ組織と接触するために仕掛けた自演のテロ事件の顛末を描く。それは無関係の男をテロリストに仕立て上げるもの。嘘のような話だが、現実ならば何が正義かさえ疑わしく思える。ここでの登場人物は、テロの首謀者を捕らえるという共通の目的を持つ者。危険な現場で奔走するCIA工作員のフェリスに、上司のホフマン。フェリスが協力を依頼したヨルダン情報部のハニである。独自の作戦を実行しながら二人を手玉に取っているはずのフェリスだが、ことはうまく運ばない。それぞれが嘘は嫌いと言いながら、本音は語らない。誰が味方なのか?ときに足を引っぱり、そして助けることも。駆け引きは最後まで目の離せない展開となる、はたして誰が一枚上手だろう。もっとも、手玉に取られているのはフェリスであり、敵も末端の者ではなかろうか。釈然としないが、これが戦争か・・・。
 敵味方騙し合う、そんな中フェリスがヨルダンで出会った女性に想いをよせる。彼女にも身分を偽っていたわけだが、彼女の危険には自らの命を顧みずに敵地へ飛び込んだ。結局、嘘をつけないのは自分の心、彼女への想いかもしれない。 Σ(゚д゚lll)アブナッ !


評価:moon2

地球が静止する日

Chikyu 巨大な球体と共に降り立った宇宙からの使者クラトゥ。地球の危機を訴える彼に、政府は話し合いを拒否した。ことの重大さに気付いた科学者のヘレンは、クラトゥの説得を試みるものの激しい嵐がすべてを破壊しようとしていた。

 1951年に公開のSF作品『地球の静止する日』がリメイクされた。宇宙人とのコンタクトで知らされる地球の危機は、前作が冷戦時代に核の脅威を訴えているのにたいして、環境破壊という今しがたの危機を訴える。随分と古いSF作品は、現代に置き換えてリアルに映像化され、現代社会が抱える問題を映したものとなっている。その不思議な映像は、SFというよりも何処か神秘的に思える。地球へと降り立つのは円盤ではなく、液体のような巨大な球であった。使者クラトゥ(キアヌ・リーブス)も人の姿へと変化するあたりミステリアスだ。
 彼は友好の使者か、敵となるのか。目的は地球を救うため、地球の指導者を説得するために訪れたという。しかし、なぜか大統領は会談を拒否し、クラトゥは拘束されてしまう。対して説得すべきと訴えるヘレンは、傷を負って逃走した彼を救うことになる。そこで「人類が滅亡すれば地球は生き残れる」と言い放つクラトゥ。地球の一種族である人類は、他の種に害をなすということ。まあ環境問題を地球外から見た極論だろう。聖書になぞらえたストーリーといい、テーマは宗教的のようで難解だ。やがて猛烈な嵐が全てを消し去ろうとしている。今回は地球が静止するのではなくリセットするらしい。彼らに高度なテクノロジーがあるならば別の方法もありそうなものだが、人類が考えを改めなければ何も変わらないということかも。
 そのなかで継母であるヘレンと息子との関係を絡めて、すれ違い、傷つけあっても分かり合えるという希望を見せる。そして、人間にとっての生と死の意味を知ったクラトゥは必死の説得に応じた。しかし、この期に及んで軍は攻撃を続けていたわけで、行く末を暗示しているかのよう。これでは人類は救いようがないだろう。釈然としない気もするが、球体とともに危機は去ってゆく。いや、去ってはいないかも・・・。人類が変わらなければ、いつか地球は滅ぶということか・・・。 ヾ(.;.;゚Д゚)ノ


評価:moon1

252 生存者あり

252 直下型地震に見舞われた東京に巨大台風が迫る。臨海部を襲った高波は地下鉄新橋駅を崩落させ、その中には数名の生存者とともに元レスキュー隊員の祐司がいた。地上では激しい風雨に救助活動が難航する。再び崩落の危機が迫るなか、祐司は隊で用いる「生存者あり」の暗号“252”を打音で送り続ける。

 直下型地震と巨大台風が大都市を襲ったなら?そんな未曾有の危機に、はたして生き残れるだろうか。巨大な雹や地下鉄を襲う鉄砲水、知られた街やランドマークが破壊される映像は、リアルなシミュレーションを見るかのよう。パニックに陥り逃げ惑う人々の姿が生々しく、漠然と捉えていた災害は、いつ起きても不思議ではないのだと思えてくる。決して絵空事ではない、自然災害の恐ろしさを見せつけるディザスター・ムービーである。
 しかし、そのなかで繰り広げられるドラマでは、災害に立ち向かう人間の力を見ることになる。被災者とレスキュー隊の双方の視点が興味深いところ。人は死に直面したとき、どう行動できるのか?地下で救助を待つ祐司と数名の生存者は、様々な立場でそれぞれに想いをいだく一人の人間である。祐司にしても幼い娘を護ることで精一杯。悪態ばかりつく元研修医や倒産寸前の会社社長など、ときに対立しながらも協力しなければ誰も助からないはず。
 それは救助する側にもいえること。逸る気持ちが仲間を危険にさらすことにも。極限状態では、ときに非情とも思える決断を迫られている。そのあたりメインのドラマとして、レスキュー隊を辞めた祐司と隊に残った兄、それぞれの苦悩が語られる。過去に仲間を失ったことが心の傷となっていたが、いろんなドラマが錯綜してか、どう乗り越えたかは伝わらないようだ。タイトルであるレスキュー隊で使われる「252」の暗号も、劇中では少々耳障りだろう。
 でも、人命救助に理屈はいらない。一人一人にドラマがあるわけで、それが命の重さかも。絶望的な状況にも人の善意が希望を感じさせ、命のドラマには素直に泣けてくる。そして、災害を疑似体験して考えさせられた。もしも被災したなら誰の立場になるのだろう。 (ノ_-。)


評価:moon1

デス・レース

Deathrace 経済が破綻し犯罪が急増したアメリカでは、刑務所は民間企業に委託されていた。孤島の刑務所ターミナル・アイランドは、囚人による過激な「デス・レース」をネット中継し、人気を博している。殺人罪で収監された元レーサーのジャンセンは、レースへの出場を仕向けられていた。

 なにか悪いジョークのようだが、経済が破綻し荒廃した近未来のアメリカが舞台である。凶悪犯罪が増加して囚人があふれる事態に、刑務所は営利目的で企業が運営しているという。そこでは利益の為なら何でもありのようで、凶悪な囚人によるカーレースがネット中継されている。しかも普通のレースではなく、武器を搭載した車が危険なコースを疾走するというもの。スリリングなレースに命を賭ける代償は、5回優勝すれば自由の身になれるのだとか。しかし、潰しあいのレースで負けることは死に等しい。死者続出の事態を世界中が熱狂しているとは、破綻したのは経済だけではなさそうだ。
 今作は、かなり昔の作品『デス・レース2000年』のリメイクということ、設定こそ違えど、おバカな・・いや強引な展開は同様である。でも、風刺として見れば、あんがい世相を反映しているのかもしれない。前作ではスタローンが出演していたことに驚いたが、ここでの主人公ジャンセン役には、ちょい悪おやじのイメージがいけているジェイソン・ステイサム。妻子を殺したとして収監されるも、それは何者かの陰謀であって、真犯人へ復讐するといったところもドラマである。そのあたり深みも欲しいところ、マシンガン打ちまくりのど派手なカーチェイス(?)に、ストーリーはどこかに飛んでしまったようだ。何のために走るのか?劇中はレースシーンばかり、まあ見どころはそれに尽きるかも。視聴者同様にスピーディーなアクションとジャンセンの活躍を楽しむのみである。
 しかし、結局は勝ち抜くことのできない仕組まれたレースである。視聴者を増やすために面白いシチュエーションを演出するとは、囚人よりも経営者のほうが悪人のようだ。理屈ぬきで奇想天外なストーリーと世界観を楽しめるだろうか。どこか素直に笑えないのは、こんなご時世だからか・・・。 ┐(´д`)┌ヤレヤレ


評価:moon3

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