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September 2008

ウォンテッド

Wanted さえない青年ウェスリーは、謎の女から死んだ父親が暗殺者であったことを知らされた。そして、特異な能力を受け継いでいるため命を狙われているという。暗殺組織へと誘われ、一員となって父親の仇を討とうとするが・・・。

 変わらぬ日常を、ただ坦々と生きる。そんなとき、ふと思う。自分は何者なのか・・・何をすべきか。自分探しを続けている平凡な青年は、あるとき暗殺者になった。もっとも、ウェスリーは平凡というよりは無気力な男。上司にいびられ、同僚に馬鹿にされても何もできずに現状に甘んじている。そんな彼に突然訪れる人生の転機、何が起こるか分からないもの、まさか暗殺者になるとは夢にも思わないことだろう。もしや、心の底では上司を殺したいと思っていただろうか。平凡な生活に変化を求めるには、かなり危険な選択である。
 それでは平凡なウェスリーがなぜ?彼は組織の一員だった父親から、特異な能力を受け継いでいるという。心拍が常人よりも遥かに速くなり、並外れた身体能力を発揮できる。しかし、特異な能力も訓練なくしては発揮できず、暗殺者になるための特訓?が始まる。ここでは暴力シーンも多くて、少し不快なところ。気づかない能力に目覚めるという、まあ、よくあるヒーロー誕生の物語のようだ。
 最後まで謎をはらんだストーリーはスリリング、そして抽象的な表現が何処か精神世界を映しているようでもある。少々、物語は現実離れしてゆくのが気になるかも。そのあたり、スタイリッシュなアクションに弾丸が曲るという、ありえないシーンも満載。カーアクションに銃撃戦と、ウェスリー役のジェイムズ・マカヴォイに、アンジェリーナも魅せてくれる。
 それにしても、アンジェリーナ・ジョリーにモーガン・フリーマン演じるアクが強いキャラに、ウェスリーの影が薄く感じてしまう。誰の視点なのか、ねらいすぎた映像にストーリーがかみ合わないようだ。もっとも、ここでは正義と悪、現実と虚構のはざまで揺れる青年が主人公。何が起きても不思議ではないのかもしれない。はたして彼は、本当の自分を見つけられたのだろうか。   ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~


評価:moon3

おくりびと

Okurib チェロ奏者の大悟は、楽団が解散となり職を失う。帰郷して職を探す彼は、高給と短い労働時間にひかれ、求人先に飛び込んだ。しかし、その内容は棺へ遺体を移す納棺師という仕事だった。戸惑いながらも遺体と接し、やがて仕事に打ち込んでゆく。

 世の中には、けして脚光を浴びることのない職業がある。『おくりびと』のタイトルにもなった、あまり知られてない納棺師の世界を描く異色の作品。誰にもいつか訪れ向き合う死について、主人公をとおして人生の悲喜交々をみることになる。そこでは漠然と考えていた死が、ごく身近なものに思えてくる。
 それにしても知らなかったとはいえ、選べるならばあえて就くことのない職業かもしれない。もっとも、きっかけはリストラだった。大悟は楽団のチェロ奏者であり、華やかな世界で生きてきた。それが突然の解散、しかもチェロの借金を抱えたままである。ゆえに条件のよい仕事として飛び込んだ世界は、まるで対極のよう。本人も予想しなかった遺体を扱う仕事である。内容を知っていたら躊躇するはず。そのあたりの経緯は、笑えない笑い話のようだ。
 まあ、人にとって死は、恐れ忌み嫌うものかもしれない。遺体を扱う仕事ということで、他人から蔑まれることもある。ここではさらに、仕事の内容を知って嫌悪する妻との間で選択を迫られている。そうなれば仕事を変えるかもしれない。それでも大悟が納棺師の仕事にこだわる理由は、遺体と接して様々な人生を垣間見たからか。自身の両親との別れもきっかけのようだ。
 旅立つ者と見送る者。人にとって死は特別なことではなく、家族にとっては特別な想いがあるのだろう。ドラマとして盛り上がりに欠けるものの、淡々と静かに描かれる死。言葉はなくとも、それぞれの心が伝わってくる。自然と納得させられた感がするのは、納棺師に少なからず偏見があったからなのか。死者への思いやり、そして尊厳を重んじる儀式に素直に感動してしまう。
人の死に際して、そう送りたい、送られたいと思えた。(ノ_-。)

評価:fullmoon

幸せの1ページ

Shiawase 人気の冒険小説家アレクサンドラは、引きこもって何年も家を出ていない。そんな彼女が、小説のネタを探して孤島で暮らす学者ジャックにメールを送った。ある日、ジャックの娘・ニムから、物語のヒーローに助けを求めるメールが届く。アレクサンドラはニムを救うため島へと旅立つことに。

 ウェンディ・オルーの人気児童書を映画化。引きこもりのベストセラー作家と、南の孤島で父親と暮らす少女の出会いを描いた冒険コメディ。ジョディ・フォスターにジェラルド・バトラー、さらに子役で注目されるアビゲイル・ブレスリンが共演。ジェラルド・バトラーの二役に、ジョディのコミカルな演技もみどころ。しかし、物語は笑ってよいのか、泣かせるのか?唐突な展開にせっかくの演技が台無しのようだ。何かかみ合わないのが歯がゆい。もとが児童書ゆえに、子どもの視点では伝わらないところも多いのだろう。少々、退屈に思える。
 でも、物語はいい話である。海に出て帰らぬ父を待つ少女と、遥か彼方のSOSに応えようとする小説家の出会い。そこには互いに成長する必要があった。アレクサンドラは対人恐怖症に、外出恐怖症、潔癖症と外部との接触を拒んでいた。そんな彼女が冒険小説で描くヒーローは、自身とはまったくかけ離れた存在。それは彼女が思い描く理想の男性なのだろう。母親のいないニムにしても、ジャック以外の人を避けている。楽しみはアレクサンドラの冒険小説であって、主人公が憧れの人物となっていた。孤島で暮らすことも、ある意味で引きこもりかも。立場や環境は違っても、他人との関わりを避けてきた二人の出会いがもたらすものは・・。
 家から出ることさえ困難なアレクサンドラは、勇気を振り絞っての大冒険である。そして嵐の中を無茶する姿は小説のヒーローさながら。しかし待ち続けるニムのもと、たどり着いたのは夢見るヒーローではない。それが現実・・・。夢の世界を抜け出すには、ときに冒険しなければ始まらないこともあるだろう。はたして、二人の出会いは何かを変えただろうか。それが幸せの始まりかは分からない。でも、新たな1ページ目を描くには、一歩踏み出すことが必要なのだろう。   ┐(´-`)┌


評価:newmoon


ハンコック

Hancock0 事件が起きれば駆けつけ、超人的パワーで解決するヒーロー“ハンコック”。しかし、酒浸りの彼は、勢い余って街を破壊してしまう。もはや市民の嫌われ者となった。そんなとき、事故から救った宣伝マンのアドバイスで、イメージアップを図ることに。

 アメコミ・ヒーロー全盛の映画界に、ついに新しいヒーローが現れた。猛スピードで空を飛び!弾丸をも跳ね返し!ケタ外れの怪力を持つ“スーパーマン”・・のような男。ただし、一見すると普通に酔っ払いかも。ウィル・スミスの扮するヒーローは、ちょい悪おやじの風貌がイケている。そして事件が起これば即座に解決・・するはずが、過激な行為で街を破壊してしまう。市民にとって、ありがた迷惑なヒーローである。いやはや、ヒーローなのだろうか?それでも本人にしてみれば、せっかく手助けしても非難されては、やってられないところ。自分勝手な活躍?に汚い言葉使いは、ヒーローの本音のようで笑わせてくれる。謀らずも市民の非難にさらされ、存在意義を問われてしまう。
 そこで、PR会社で働くレイは、ハンコックに命を救われたことから、評判回復のPRを買って出た。画して『愛されるヒーロー』になる為、ちょい悪おやじのイメージアップ作戦がはじまる。しかし、乱暴なふるまいに、他人とのコミュニケーションが苦手と問題はつきない。一筋縄ではいかないのは、並の男ではないからか・・。なかでも刑務所で罪を償うという、ありえないヒーローの姿はナンセンスで笑える。いっぽうで、街では犯罪が急増するという皮肉な事態に彼が必要となった。市民にしても都合のよい期待をするものだ。
 そして、最後は最強の敵が現れると思いきや、意外に普通・・。しかし、すべては相対的なことのようで、能力を失えばハンコックも普通の男である。ここで登場する最強の敵は、自分との戦いだったかも。もしもヒーローがいたなら、彼のように悩むのではないだろうか。世界でただ一人の特異な存在は、決して特別な人間ではないのかもしれない。
 それにしても、彼は何者なのか?生い立ちも明らかになっていないではないか。姿はいたって普通の人間なわけで、過去の記憶がないというのが物語のミソである。次回作があるならば明らかにしてほしいところ。まあ、理屈抜きの面白さに、深く考えるのはやめたほうがよさそうだ。ときには、こんなヒーローがいてもよいのではなかろうか。(*^ー゚)bグッジョブ!!


評価:moon1

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