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August 2008

スター・ウォーズ /クローン・ウォーズ

Clone ドロイド軍を率いる分離主義勢力と共和国との激しい内戦“クローン戦争”。その最中、犯罪組織の首領ジャバ・ザ・ハットの子が誘拐された。ジェダイ騎士団は救出を依頼され、クローン戦争での協力をえるために、解決をアナキンとオビ=ワンに託す。

 「遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・」お馴染みのフレーズとともに、スター・ウォーズがスクリーンに帰ってきた。でも、なぜかアニメ映画なのが惜しい。せっかくだから実写で観たいところ、ファンにとっては微妙な感じではなかろうか。それでも好意的に見れば、実写と見紛う緻密な描写もあって、SWの世界を楽しめるのは確か。まあ、CGでは実写とアニメの境界は無いようなものだが・・・。ルーカスフィルム・アニメーションが手掛ける初の長編アニメとして、こだわりは見て取れるだろう。実写同様のアクションに脇役などの小ネタ、つぼを押さえたシーンには、まぎれもなくスター・ウォーズを感じられた。
 そこで描かれているのは、壮大なサーガの中、あまり触れていないクローン戦争でのエピソードである。もっとも、スカイウォーカー家のストーリーにはあまり関係はないようだが、伏線としてつながりを見出せば深みも増すことだろう。さらに、知られざるエピソードはアナキンが弟子(パダワン)を持っていたこと。優秀でも無邪気さが残る若きジェダイ“アソーカ”が登場している。似たもの同士の二人のやりとりが面白い。できれば、その後の関係はどうなったのかも知りたいところ。でも、劇中ではここまで。まあ、TVアニメも制作されているということだから、この作品は前ふりなのかな。
 アニメとなったものの、壮大な背景を持つ物語は見ごたえのある作品になっていた。あくまでも新3部作あっての作品でもあるだろう。劇中には意味ありげなシーンも見られたが、そのなかにも描き切れていないようで、ものたりなさを感じるところも。アニメでは微妙な心理が伝わらないのだろう。
 今作は実写でないのは残念だけれど、過去の作品間を繋ぐエピソードを描くにはアニメにも期待できるのではないだろうか。ぜひとも、スター・ウォーズの世界を拡げてほしいものだ。


評価:moon2

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

Mummy3 平穏な日々を送るリックとエヴリンは、外務省からの依頼でブルーダイヤ《シャングリラの眼》を返還するため上海を訪れた。そこで遺跡発掘に励む息子と思わぬ遭遇。さらに、魔力を持った古代の皇帝が眠りから目覚め、世界を揺るがす事態に巻き込まれることに。

 古代の歴史にまつわる独特の世界で、奇想天外な冒険を楽しませてくれるシリーズの3作目。リックとエヴリンの関係も、毎回進行しているのがシリーズとしての楽しみなところ。今作での時代は1946年、戦争も終わり、リックは引退して慣れない魚釣りに勤しむ日々。エヴリンは、ミイラと戦ったことをネタに小説家として成功していた。しかし、ネタ切れで悩んでいる様子、いやはや退屈な日々かも・・。結局、二人にはスリルが必要なようで、政府の依頼に新たな冒険へと駆り立てられる
 そこで舞台はエジプトから中国へ。リックがどう関わるのかと思ったら、遺跡を発掘しているのは息子のアレックスだった。前作の少年は青年へと成長しているが、リックとはうまくいっていないらしい。でも、蛙の子は蛙、いや、ミイラとりがミイラに・・・だろうか。父親譲りの無鉄砲さをもった、好奇心旺盛な青年である。
 そして、シリーズならではの奇想天外なストーリーとして、アレックスの発見した皇帝と兵士は、呪いによって陶器になっているという。まあ“兵馬俑”という遺物の解釈が面白いところ。さらに、リックの持ってきたダイヤが呪いを解く鍵だとか。しかしダイヤは奪われ、親子は陰謀に巻き込まれることに。もっとも、3人は危険な状況をどこか楽しんでいるかのようだ。やがて目覚める太古の皇帝と兵士たち、このシリーズでお約束のミイラではないのだが、死者の軍団との戦いは見もの。驚異の映像と痛快なアクションを楽しませてくれる。さらに、皇帝役としてジェット・リーが登場。まさに最強の敵に、リックたちとの戦いは壮絶なものになる。
 それにしても、相変わらずの理屈を無視した?いや、理屈抜きで楽しめる作品となっていた。もちろん、最後はしっかりミイラも登場するので一安心。親子のわだかまりも消え、平穏な日々に戻っただろうか。波乱を巻き起こす男が一人増えただけのようにも思える。この一家の冒険は、まだ続くのかもしれない。


評価:moon2

ベガスの恋に勝つルール

Vegas 婚約者と別れたばかりのジョイは、気分転換にラスベガスへ繰り出した。そこで出会った、お気楽者のジャックと意気投合、酔った勢いで結婚してしまう。正気に戻った2人は離婚するつもりが、なんとジャックポットで大当たり。はたして300万ドルの行方は・・・。

 なんでこうなるのか?結婚と恋愛、その順序が逆になった男女の顛末を描く、キャメロン・ディアス主演のラブコメディ。ありえないこと盛りだくさんの内容のなかにも、揺れる心が見え隠れするハートフルな作品である。
 キャリア・ウーマンのジョイは、なにかと計画的で仕切りたがる。元の彼とは結婚まで織り込み済みだった。それが災いしてか、突然フラれてしまう。対して、お気楽な性格のジャックは、真面目に仕事をせず、親の経営する工場をクビになった。そんな二人が出会うのは、はじけた街ラスベガス。嫌な想いをふっ切りたい二人は意気投合。「旅の恥は掻き捨て」とばかりにはめを外しっぱなし。恋のはじまりかと思いきや、一夜明けたらすでに結婚していた。まあ、互いに結婚の記憶は曖昧。気がつけば性格も反対と最悪の状態。すぐに離婚するはずが、大金を手にしたことでひと騒動巻き起こすことになる。なにが起こるかわからない、それがラスベガス。
 そこで問題は、お金と結婚どちらが大切か?やはり金・・・。
 よせばいいのに、所有権をめぐって裁判で争うことになってしまった。しかし、あまりにも身勝手な二人に下された判決は、半年間の結婚生活を強制するもの。さらに夫婦であるための努力をしなければ、300万ドルは没収されてしまうという。ありえない話が、面白いシチュエーションを演出する。周囲には仲の良い夫婦を演じても、仮面夫婦の同居生活は互いに衝突するばかり。裁判で勝つために、あの手この手の策略をめぐらせるあたり、実は似た者同士かも。そのあたり些細なことから巻き起こるドタバタ劇、あんがい普通の夫婦に見えてくる。ここからがちょっと、いい話。かみあわないように見えても、やがて本当の気持ちをぶつけられる、かけがえのない人になってゆく。それは、お金には変えられないもの。もっとも、初めて会ったときから分かっていたことでは・・・結果を急ぎすぎた夫婦だろうか。ともあれ、ラスベガスの恋は大当たりのようだ。
相手に賭けてみる。それが結婚、ギャンブルなのか・・・。


評価:moon2

ダークナイト

Dark ゴッサムシティに蔓延る悪と戦い続けるバットマンことブルース・ウェイン。ゴードン警部補と地方検事ハービーの協力を得て、マフィアの資金を断つことに成功した。しかし、平穏が訪れたかにみえた街に、ジョーカーと名乗る凶悪な敵が現れ、再び混乱に陥る。

 クリストファー・ノーラン監督とクリスチャン・ベール主演により、新たなヒーロー像を描き出した『バットマン・ビギンズ』。その後を描いたシリーズ第2弾の登場である。アメコミから抜け出したリアル世界のバットマンは、痛快さは控えめ、ヒーロー物の作品としては重いテーマを投げかける。
 ここゴッサムシティは、凶悪な犯罪者に不正が蔓延る警察という、希望の失われた街。そこで人々が待ち望むのがヒーローであろう。特異な姿はさておき、夜な夜な犯罪者と戦う正体不明の男は、もはや市民の希望となってゆく。対して今度の敵は、目的不明の不気味な男“ジョーカー”が現れる。狂気に満ちたキャラを演じるのはヒース・レジャーであり、この作品が彼の遺作となってしまったのが惜しまれる。
 物語としては、物事を善と悪だけでは計れないのが歯がゆく、悩めるヒーローの姿が印象的だ。イカレた犯罪者ジョーカーは、バットマンを標的として市民を巻き込む犯罪を起こしてゆく。互いの存在は混乱を起こすだけとなり、はたしてバットマンは必要なのか?といった疑問を投げかけている。さらに、ジョーカーの出した難題は、バットマンがその素顔をさらすこと。正体を明かしてヒーローでありつづけられるのか?影の存在から、真のヒーローになれるのか?決断を迫られることになる。
 そこで目につくのは、劇中でたびたび訪れる選択の場面だろう。ここに登場するもの全て、一般市民から犯罪者、ゴードンにバットマンまで二者択一をせまられている。そのチョイスは、どちらが正解ともいえない割り切れないもの。それはバットマンの存在にもいえるのだろう。表と裏の顔を持つウェインの行為は、法的には犯罪者とかわらない。地方検事ハービーもまた、対照的な存在のようだ。人々が必要とするのは光と影、どちらなのか・・・割り切れない思いを抱くが、これが現実というもの。結局、光と影は一つになりえないということかも。あくまでもダークなヒーローであり続けるバットマンである。
しかし、法で裁けない者たちが現れたとき、再び彼が必要となるのだろうか。悩ましい選択である。


評価:moon1

インクレディブル・ハルク

Inkhalk 科学実験の事故で多量の放射線を浴びたバナー博士は、心拍数が高まると全身緑色の怪人に姿が変わってしまう。それから5年、国を離れて隠遁生活を送りながら、自らの治療薬を研究していた。しかし、ロス将軍は彼の能力を軍事実験に使おうと追手をさしむける。

 緑色の怪人“ハルク”。お馴染みのアメコミ・ヒーロー?が再び映画として登場である。そう、2003年に公開のエリック・バナ主演の『ハルク』が記憶に新しいところ。続編かと思いきや、スタッフ、キャストを一新しての、まったくの新作となっている。なぜ、このタイミングかはさておき、リメイクではお決まりのパターンをどう表現しているのか気になる。
 ハルクについては、あえて語るまでもなくその姿はまるでモンスター。変身中はコントロールが効かないらしく、本能の赴くままに敵を蹴散らす。しかし、恋人を守ろうとする心は残っているあたり、憎めないキャラでもある。今回ハルクを演じるのはエドワード・ノートンということで、意外なキャストは変身前とのギャップも面白い。しかし、リセットされた物語は、ハルクになった経緯など冒頭部分は省略され、いきなり5年後の物語となっている。これでは初めて観る人には説明不足のようだし、恋人ベティへの想いも伝わらないだろう。
 そして、これまでとは違い今作でのバナーはかなりポジティブだ。変身しないよう怒りを抑える方法を学び、自らの治療法を探している。そこに新たな展開として、対照的なライバルの登場が面白い。追手として送り込まれた盛りを過ぎた兵士ブロンスキーは、ハルクの力を目の当たりにして、自らも変身することを望むようになる。強靭な体に無類の怪力。ある意味、夢の能力に違いはないが、コントロールできなければモンスターでしかない。
 望む者と望まぬ者。皮肉にも暴走を始めたブロンスキーを止めるため、自らハルクへの変身を試みている。ただキレるだけではないのが新しいハルクの姿。その力をコントロールできてこそ、真のヒーロー誕生だろうか。まあ、キレッぷりがハルクらしいところであって、危ういヒーローのほうがよさそうだ。
かくして、悩めるバナーの旅は続くのだろう。次回作を匂わせるエンディングもしかり、今度こそは続編をみせてほしいものだ。


評価:moon3

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

Skyc 平和な世界で繰り広げられるショーとしての戦争。空で戦うのは、思春期の姿のまま永遠に生き続ける“キルドレ”と呼ばれる子供たち。カンナミ・ユーイチは、前線基地に配属され女性司令官のスイトと出会う。初めて会った彼女は、なぜか自分を知っているかのよう。

 森博嗣の同名小説をアニメ映画化。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」で海外の作品にも影響を与えた、押井守監督の作品ということで注目される。映像化されるにあたり興味をひくのは戦闘シーン。ここでは、第2次大戦で戦ったようなノスタルジックな戦闘機が飛び回る。まるで実写のような緻密な描写に見入ってしまうところだ。見ごたえある映像はもとより、物語として何処か不思議な世界の謎を読み解きたくなる。
 描かれている世界は、昔を思わせるものの過去か未来かも曖昧である。もっとも、この作品のなか描かれる抽象的な世界は、違和感とともに現代の社会がかさなっているのだろう。繰り返される日々、生きる実感のない人々。平和が実現した世界では、まるでスポーツのように戦争がTV観戦するためのショーである。当然、犠牲者がでても、人々はそれで生きている実感を得ているのだとか。まるで現代社会の闇のようだ。
 それでは戦争をする者は・・・ここでは“キルドレ”という大人にならない子供たちがいるという。戦争を請け負う会社、子供たちにとって戦うことが仕事であり、それが当たり前の日々。なぜ大人にならないのか?・・なれないのか?永遠に生き続ける子供たち。生きる実感を戦うことでしか得られないとしたら。それは永遠に続く苦悩かもしれない。逃れるには、空で死ぬこと・・・。
 大人たちが創りだした世界で、釈然としない疑問を抱きつつも逃れられない運命と戦う。何の疑問も抱くことのなかったユーイチは、スイトの言葉や仲間の死に、ある疑問をいだいていく。それでも、答えを戦いの中に求めるしかないのが悲しい。
「それでも……昨日と今日は違う」
直接伝えるメッセージとともに、劇中を通して伝える今を生きる若者へのメッセージは、まるでパズルを解くかのようだ。哲学的な迷宮に入り込みそうで重い気分にさせる。そこに希望を見いだせるかは捉え方次第のようだが、作品として何らかの答えを示してほしいものだ。


評価:moon2

ハプニング

Happening 始まりはN.Yのセントラルパーク。突然、人々が自らの命を絶つという事件が続発。その理由は分からぬまま、事態は各地へ広がりパニックに陥る。教師のエリオットは、妻と共に避難を続ける途中、思わぬ事態に遭遇し追い詰められてゆく。

 突然おとずれた原因不明の災厄、その恐怖を描いたディザスター・サスペンス。『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督の作品ということで、最後に何かオチがあるのでは・・と疑いながら見てしまった。しかし、期待にそぐわず(?)心理的な恐怖を描いた真面目な作品である。極限状態に置かれた人の行動を実際に見るようで、ある意味滑稽であり、また恐ろしくも感じる。
 ここでの事件とは、突然、人々が意味不明の言葉を発し、次に方向感覚を失い、やがて自ら命を絶つという。普通に暮らす人たちの突然の異常行動。その様はショッキングだ。それが一つの事件であれば、さして気にも留めないことだろう。不可解な事件で片付きそうだ。しかし、事件は集団で発生し、まるで感染するかのよう。ゆえに様々な憶測が飛び交い、パニックに陥る。原因は新種のウィルスなのか?環境問題か?温暖化・・テロに政府の陰謀など、さまざまな憶測が流れている。そこで科学の教師であるエリオットは、独自の仮説に従い難を逃れていた。しかし、その仮説さえ疑わしい状況に次第に追い詰められていく。映画の話とはいえ今の世界を見れば、あながちフィクションにも思えないのがミソだろう。
 それにしても、見えないものに対する恐怖は人を不安にさせる。見えていることが全てではないにしろ、あえて見ていないのかもしれない。事件は風刺的だが、対して身近な問題としてエリオットと妻の関係が描かれている。避難するときでさえ、汽車の席を別にするほど冷え切った関係の二人。しかし、死を意識したとき心は通じ合えた。これもまたハプニングなのか・・。素直に相手の言葉に耳を傾けられたなら、二人の関係は壊れなかったかもしれない。
 ともあれ、突然の出来事に人は無力である。でも、事件のまえには前兆があったはず。思わぬところで、サインを見落としているのだろうか。


評価:moon2

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