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July 2008

ドラゴン・キングダム

Kingdom ボストンのチャイナタウン。カンフーオタクの少年ジェイソンは、ストリートギャングに襲われた質屋の老店主から、金色の棒を託された。「持ち主に返してほしい」と。しかし、追いつめられた彼は、屋上から落ちてしまう。目を覚ましたとき、そこは古代中国のとある村だった。

 遂にカンフーの2大アクション・スターの共演が実現した。かつて『少林寺』や『酔拳』などでブレイクしたジャッキー・チェンとジェット・リー。その後も活躍を続ける2人にとって、はじめてというのが不思議なくらいだ。随分と時は流れたものの、当時のブームで拳法に詳しくなったカンフーオタク(?)には、まさに夢の共演である。当然、劇中では2人が拳を交えることになるわけで、ジャッキーが酔拳を繰り出せば、ジェット・リーが蟷螂拳で応戦する。2度と見ることのできないファン必見のバトルであろう。そして、アメリカ人のひ弱な少年が、二人の師匠に指導を受けるという展開である。これまでの作品を凝縮したようなオマージュに満ちた作品だ。
 こうして2大スターの共演が実現してみると、リアルな戦いを見たいと思うもの。そのあたり、ワイヤーアクションが邪魔に思えてしまう。舞台となるのはファンタジーの世界であり、昨今の武侠映画の流れではいたしかたないか。物語は現代のアメリカから古代の中国へ、そこは孫悟空や白髪魔女がいる世界。タイムスリップというよりも異世界へと迷い込んでいる。元の世界に戻るには、金色の棒(如意棒)を持ち主に返さなければならないのだとか。旅の途中、悪政をはたらく将軍の妨害にあったり、旅の仲間が増えたりと退屈させないストーリーである。
 武術映画としては奇想天外なストーリーかもしれない、でも最後はちょっとイイ話にほのぼの。夢か現実か?少年ジェイソンは勇気をもらい、心が繋がった師を得ている。カンフーマスターを夢見る少年は、いつしか成長していたという。まさにカンフー映画好きに贈る夢の作品であろう。それにしても、再び共演することはないかもしれないだけに、貴重な作品になりそうだ。


評価:moon2

ワン・ミス・コール

Onemiss 心理学専攻の学生ベスは、友人たちの相次ぐ変死に得体のしれない存在を感じていた。友人たちは死ぬ数日前、携帯電話で不気味なメッセージを受信していたという。妹の死を不審に思う刑事ジャックと共に原因を探ろうとするが、彼女の携帯電話にも死の着信が・・・。

 いまや一つのジャンルでもあるJホラー。斬新なアイデアと心理的な恐怖は、新たな怪談を生み出している。このところ海外でリメイクされる作品も多いわけで、今回は2004年のヒット作『着信アリ』がハリウッドでリメイクされた。
 好んでホラー映画は観たくはないが、たまにならよいかな・・。Jホラーの不思議な余韻には癖になりそうなところも。まあリメイクだからこそ、ハリウッドでは恐怖をどう表現するのか注目である。もともとショッキングなシーンの多かったオリジナルだけに、ちょっと期待(?)してしまうだろうか。でも、ふたを開ければ控えめな表現に拍子抜けしてしまった。もっとも、ストーリーはほとんど同じなので、オリジナルを観てしまっては恐怖も薄れてしまうというものだろう。それでも、死の着信を受けた者の恐怖を映像として表現するなど、凝った部分も見られる。テンポもいいので、ストーリーはわかりやすい。初めて見るなら、オリジナル同様にかなりの恐怖を体験できるのではと思える。
 ここで作品のキーとなる携帯電話は、現代ではもはや手放せないツールである。しかし、あまりにも便利に人とつながるからこそ、時には出たくはない電話もあるのではなかろうか。便利さの代償としては悩ましいかぎり。劇中では理不尽にも呪いまで運んでくるわけで、恐怖を伝搬するとは何とも風刺的な現代の怪談である。そして、物語の背景にある虐待という行為。身近にいながら心が伝わらないという。対照的な電話とも絡めて、人のつながりとは何なのか考えさせられた。やはり余韻を残す作品のようだ。でも、エンディングはオリジナルとは違っているので油断は禁物。ハリウッドらしさもでていて雰囲気の違いを楽しんでみてもよいのだろう。日本では続編も作られたが、恐怖の伝搬はまだ続くのだろうか・・・。


評価:moon2

スピード・レーサー

Speed 子供の頃からカー・レーサーの兄に憧れ、今では命を落とした兄の影を追い走り続けているスピード。ある日、有力チームから誘いを受けるが、権力者によるレースの不正行為を知ることになる。陰謀を暴き、家族を護るためスピードは危険なレースに挑む。

 日本のアニメが次々と実写化されるなか、なんとも懐かしい作品「マッハGoGoGo」の実写版が登場。もっとも、10年前にはアニメがリメイクされているので、記憶に新しい世代もいることだろう。今となって冷静にみれば、武器?や秘密の仕掛けを搭載したマシンでの過酷なレース。こんなレースはあるわけないのだが、子供の時分にはこれがカーレースなのだと感じられたもの。夢をそのまま表現したような破天荒さが痛快だった。そのあたりアメリカでも人気の作品だったとは、子供の夢は共通なのだろうか。
 こういった作品で残念に思うのは、せっかくの実写化も日本の作品でないこと。微妙にとらえ方の違いが気になってしまうもの。この作品では、グローバルなレースの世界ゆえに、逆輸入モノの違和感がないのはよいところだろう。実写化にあたり「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟が手がけた作品ということで、アニメの世界をどう表現するのか注目される。そこでスクリーンに再現されるのは、サイケな雰囲気の未来都市に立体サーキットである。もはやレトロな感じのマッハ号との組み合わせが不思議と合っている。スピード感のある走行シーンも、映像として破綻しないのは流石だろう。リアルなアニメを見るようで、独特の世界を作り出している。ただし、もとがアニメ作品ゆえに、良くも悪くも驚異の映像が当然のように見えてしまった。
 もっとも気になるのは、この作品が誰に向けたものなのか?古いアニメ作品からして、昔に観た世代に向けたものだろうか。よく見れば、ドラマとしてレースの世界で行われる不正にスポンサー企業の暗躍。なかなか現実の世界も垣間見るようで、どういった結末を迎えるのか期待させる。しかし、アニメそのままのノリは少し子供っぽいかも。子供と共に楽しめる作品なのだろうか。ならば心は昔に戻って観るべきなのだが、もはやそれはできないところ。もう少し大人が楽しめるテイストが欲しい。


評価:moon3

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