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ミス・ポター

Potar 20世紀初頭のロンドン。上流階級の娘ビアトリクスは、32歳にして独身を貫き、自分の描いた絵本を出版するべく奔走していた。そんなある日、引き受ける出版社があらわれた。経営する一家の末の弟ノーマンと出会いが、その後の人生を変えることに。

 世界一有名なウサギ“ピーターラビット”の作者ビアトリクス・ポター、その波乱の半生を描いた物語である。作者にスポットを当てることは多々あれど、創作される作品のバックグラウンドには不思議なめぐり合わせを感じられるものだ。出版から100年を過ぎてなお愛されるウサギに、見る目も変わるかもしれない。
 当時は上流階級の女性が仕事を持つことはなく、親の薦める縁談を断り続けて夢を追うビアトリクスに周囲の目も厳しいはず。そんな彼女に転機が訪れ、波乱の人生を歩もうとは当の本人さえ想像しえないことだろう。ここで描かれるのは、ピーターラビットを世に送り出す契機となった、出版社のノーマンとの出会いである。ノーマンは出版社を経営する一家の末っ子として、失敗してもいい仕事を任されたわけで、それが初めて手がける仕事に意気込むことになる。そういった二人の熱意が形となり、出版した本はたちまちベストセラーになった。偶然か?それは当然だったのかもしれない。むしろ思わぬ結果は2人が恋に落ちたということだろう。しかし、身分の違いから親に反対され、それでも結婚を誓い合う。よくある話のようでもあるが、それもつかの間、悲劇が訪れるとはでき過ぎたドラマのようだ。彼女が物語を書くときのように、どこに辿り着くのかわからないのが人生だろう。
 そのあたり駆け足の展開に、ラブストーリーとしては物足りないかもしれない。有名になった彼女、支えたノーマンの心が読み取れなかった。もっとも劇中の後半は、心の傷を癒すため、彼女が幼少期に過ごした湖水地方の農場を買い取ったエピソードとなっている。晩年のビアトリクス・ポターは、景観を守るために尽力することになったのだという。映画の舞台として、彼女が守った当時のままの自然を見ることができるのだから感慨深いものがある。ビアトリクスを育て、ピーターを生み出した自然を、後に巡って守ることになるのだから、偶然の出会いは世界を変えたのかもしれない。ウサギがジャケットを着るように不思議な因果を感じられる。

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