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June 2006

M:i:Ⅲ

Mip  第一線を退き、教官としての日々を送るIMFのエージェント“イーサン・ハント”。私生活では恋人との婚約など第二の人生を始めたばかり。しかし、突然の指令によってイーサンの元訓練生リンジーの救出に向かうことになった。そして思わぬ陰謀に巻き込まれることに・・・。

 毎回スリリングなアクションを魅せるイーサン・ハントの活躍も、ついに3作目となった。やはり流れる月日を感じさせる。そう、スクリーンの中にあるのは家族を持とうとするヒーローの姿である。シリーズものではよくある話だが、恋人に正体を隠す苦悩など、あまり見たくはない少々年を重ねたヒーローといったところだろう。前作でのイーサンはまさにスーパーマンのような活躍をみせているだけに、人間味のある人物像が際立っている。これまで背負うものがなかった・・・描かれなかったのだろう。今回は妻を人質に取られ、自らも時限爆弾を仕掛けられるなど弱みを握られてしまった。無謀な戦いをするのは同じだが、妻を救う為、そして自らも生きる為の戦いになった。人間くさい(人間だが・・)ヒーローなのだ。そういえばリンジ―との関係は深くみえて、もう一つドラマを期待するものの曖昧である。救えなかったという展開はこれまでにはなかったかもしれないが、できれば不可能を可能にするくらいの活躍を見せてほしいものだ。悲しみにくれるイーサン・ハントは、普通の男になってしまったようで寂しい。
 そういったドラマ部分が充実した今回の作品、もちろんアクションはさらに過激に魅せる。変装に新兵器などスパイアクションは満載。前2作のアクションをダブらせるあたり、延長にある作品なのだと実感できる。しかし、ストーリーは秘密兵器“ラビットフット”をめぐるものであったはずが、結局、正体は明らかになってはいない。たぶん世界は救われたのだろう。今回は愛を守り抜いたヒーローという印象が強い。世界を救うイーサン・ハントの活躍、次のミッションはあるのだろうか?

インサイド・マン

Insi マンハッタン信託銀行で強盗事件が発生し、犯人グループが人質を取って立てこもった。捜査官フレイジャーが交渉にあたるが、事態は進展せずに犯人の目的もわからない。やり手の女交渉人がやってくるなど、事件には何か裏がありそうだが・・・。

 いまの時代に銀行強盗というのも古いネタのように思えるが、犯人(クライブ・オ-ウェン)が完全犯罪と言うだけに用意周到なその手口は観ていて面白く、参考に(してはいけないが)なるのではないかと思えるくらい感心してしまった。それは人質に犯人と同じ服装をさせるというもの、これでは犯人が誰なのか見分けがつかないではないか。そもそも犯人は何人だったのか?警察にとっては人質全員が容疑者になってしまった。そんな変わった事件の映像は、臨場感のある現場といった印象で、犯人と捜査官の駆け引きが面白い。とはいってもフレイジャー(デンゼル・ワシントン)は犯人にしてやられてばかりなのだが・・・。
舞台は包囲された銀行の中という閉鎖された空間、犯人たちの行動の意味が気に掛かる。そして、どう脱出を図るのか最後まで目が離せない展開だ。登場人物は捜査官のほかに、弁護士のマデリーン(ジョディ・フォスター)、銀行の会長アーサーが絡むあたり怪しく思える。しかし、事件の背後にある秘密といった部分がわかりにくいし、交渉に現れたマデリーンの役回りもいまひとつわかりにくい。登場人物それぞれのドラマがありそうだが、あまりストーリーには絡まないのは物足りないところだろう。期待していたジョディの出番も少ないし・・・。
 事件の本筋とは別として面白いのは、開放された人質も皆、容疑者として扱われるところだろう。そのなかで人種差別や、セクハラや偏見といった社会的な問題を垣間見せている。そして、人質たちの過去の犯罪暦を調べてみても犯人を見分けることはできない。外見で判断できないばかりか、実は内面でも判断できないのだ。事件は表向きには何も盗られず、誰も犠牲にならない。それが“完全犯罪”ということなのだろうが、暗に比喩されているのは戦争犯罪であろう。
タイトルの“インサイド・マン”の意味は、最後に「なるほど!」と思えた。しかし、この事件は誰が仕掛けたものなのか?すべてがインサイドのように思える。

トランスポーター2

Tra 契約厳守、依頼品には関知しないプロの運び屋フランク。自ら決めたルールに従い、裏の世界を生き抜いてきた。しかし、今回引き受けたのは6歳の少年の送り迎え、簡単な仕事のはずが・・・。少年は誘拐され、またしても大きな事件に巻き込まれてゆく。

 豪快なカーアクションに銃撃戦、格闘アクションが満載のこの作品。2作目ともなり、今回はアメリカに舞台を移してのフランクの活躍が見ものである。すべてがスケールアップした為か、派手な演出に前作以上にありえないシーンも満載のようだ。今回フランクは裕福な家の息子を送り迎えするという依頼をうけていた。新天地での安全な仕事のはずが、誘拐事件に巻き込まれ背後にある組織の陰謀を知ることになる。そのあたり、もはやアメリカらしいテーマでもあり、テロやら細菌やら大げさな展開の連続は今更といったところかも。それでもスピード感のあるカーアクションはさらにスピードアップ、陸・海・空をまたにかけるアクションは定石であり、お色気(?)もしかり、痛快な面白さは変わらない。なかでもカーアクションには注目なのだが、今回の愛車は“アウディA8”車好きの興味をそそる。思い切り走りを見せてくれるし、最後は“ランボルギーニ”まで登場して楽しませる。
 しかしシリーズの魅力は、アクションもさることながらジェイスン・ステイサムの演じるフランクのキャラクターなのだろう。一見普通のオジサンのようで実は元特殊部隊に所属、車のドライブにかけても超一流という、まさに理想のオジサン(?)ではないだろうか。そして、クールな外見の完璧主義者は依頼を成し遂げる。そのあたり微妙に笑えるところでもあるが、スーパーヒーローとは違って親しみを感じてしまう。観て壮快なだけに次回作も期待したいところだ。ただし、やりすぎてはスーパーヒーローになってしまうかも・・・。微妙なコメディ部分も「taxi」のようになってしまうのではと危惧してしまう。普通っぽさが魅力ゆえに、あまり現実離れしてほしくない。ともあれ次回もきっと、フランクはオジサンの夢を運んでくれるのだろう。


ポセイドン

Pos_1 新年を祝うパーティーに沸き立つ豪華客船ポセイドン号に、突然、巨大な波が押し寄せた。船体は転覆して上下が逆になり、乗客たちを閉じ込めたまま沈没の危機が迫る。密室の船内から出口を探すサバイバル、乗客それぞれの決断は・・・

 34年前の作品である海洋パニックの名作「ポセイドン・アドベンチャー」をリメイクした作品である。転覆するポセイドン号が舞台であり、脱出を試みるという筋書きも同じではあるが、現代に置き換えられた人物設定や最新の映像表現とあいまって別ものとして観ることができた。今回の主な登場人物は、元ニューヨーク市長、その娘と婚約者、密航者にギャンブラーにシングルマザー、自殺を決意した設計者の老人といった訳ありな乗客がともに脱出を図る。それぞれが悩みや問題を抱えていてドラマを見せるが、不測の事態では個々の問題など吹き飛んでしまう。結局は解決できる問題なのだろう。そんななかで刻一刻と迫る水の恐怖はまさに息詰る展開。
 サバイバルの舞台は、転覆して上下が逆になり隔離された世界。生き抜くためには地位も男女も、年齢もお金も・・関係ない世界である。判断力と決断力、勇気、ときには非情な決断も迫られる。ドラマとして面白いのは、真っ先に逃げ出すつもりのギャンブラーが、なぜか他人を先導することになる。そして死ぬつもりだった老人が生き残ったり、優しさが命取りになったりと、ときに垣間見る世の不条理が集約されているようだ。それでも、子供の力や老人の知恵が必要でもあり、協力して困難を乗り越えることとなる。そういう世界を風刺的に見れば、ある意味で理想の社会ではないのだろうか・・・。災害でも起きなければ認識できないところだろう。物語のなか人間関係の個々のドラマは盛り上がりに欠けるが、ここで恋物語を描けば「タイタニック」になってしまうだろうし、過去の作品を思い起こさせるシーンもしばしばである。もっとも、海洋パニックの原点といえる作品なのだからそれもありかな・・・。乗客の視点で描かれた臨場感のあるディザスタームービーとして楽しめるはず。
 改めて思うのは、世の中ひっくり返ることはないのだろうが、災害はいつ起こるかわからないということ。決して一人では生き残れないはず、“助け合う心”それは常に持っていたいものだ。

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