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タイフーン TYPHOON

Typh 米軍が極秘に輸送中の兵器が海賊に奪われた。海軍将校のセジョンは極秘の捜査を命じられるが、やがてシンという男が兵器を利用して朝鮮半島壊滅を企てていることが明らかに・・・。シンには、かつて北朝鮮からの亡命を拒まれ両親を殺された過去があった。

 昨今、恋愛ものが目立つ韓国映画だが、久しぶりにアクション満載の作品である。韓流には何処か重い雰囲気があって好みが分かれるところだが、ハリウッド映画のような展開と舞台がロシアといった国外の為か、韓国映画ということを意識せずに観ることができた。ノンストップのストーリー展開にも引き付けられる。それゆえにどこかで見たような・・・場面も多いのだが、それはそれで楽しめるところだろう。手に汗握るシーンの連続に見入ってしまった。
 キャストは、チャン・ドンゴンが復讐に燃える男シンを熱演、対照に冷静な捜査官セジョンをイ・ジョンジェが演じる。二人の対比がシンの激しい怒りを強調し、駆け引きが緊張感を生み出す。最後は二人とも熱い戦いを繰り広げるのだが・・。ドンゴンの悪役としての切れっぷりはファン必見の出来であり、悲壮感を漂わすカッコいい悪役である。物語は、互いに背負うもの、その想いが交錯してやがて友情に似た感情が芽ばえる。それは違う世界に生きてきた二人の出会い。日の当たらぬ世界を生きるシンと、捜査の為、非合法な任務に身を投じるセジョン。運命に翻弄されたシンの怒りと、受け止めようとするセジョンである。立場は違っても平穏な世界に必要な犠牲であったというのだろうか。悲しい結末に希望を見出せたかは、見る側しだいといったところかもしれない。世界を巻き込んだ陰謀劇に間延びした部分もあるが、中身が濃い・・まあ詰め込みすぎともいえるが・・。テーマとしてはかなり重みがあるのに、アクション映画にしてしまうあたり大胆だ。
娯楽作としてみるにはテーマは重く、悲しく切ない。虚しさを漂わすエンディングはやはり韓流なのだろうか。

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