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『マンハント』の感想 

Manhanto_2 天神製薬の顧問弁護士ドゥ・チウはパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと隣に社長秘書の死体があった。突然、殺人事件の犯人とされた彼は、ハメられたことに気づき逃亡をはかる。いっぽう敏腕刑事の矢村は独自に捜査を進めるなか事件の真相にせまってゆく。

 1976年の映画「君よ憤怒の河を渉れ」をジョン・ウー監督によってリメイクです。サスペンス的な作品が、過剰な?アクション満載のジョン・ウーらしいクライムムービーになっていました。相変わらずハトも飛んでますねぇ。
 犯人とされたドゥ・チウは、自らの潔白を証明すべく逃走しながら事件の背後を調べています。陰謀モノのストーリーは使い古された感じがするけれど、スリリングな展開でたのしめます。刑事の矢村は正義感の強いアウトローって感じですね。二人が同等の存在感で描かれていて、敵対しながらも最後に共闘するあたり面白いです。こうなると昔の映画と比べて観たくなります。
 そこで比べてみると、全く違う作風なのだけど随所にイメージが残っていて興味深いところです。今作では殺し屋軍団の登場など無茶苦茶なシーンが多いと思っていたら、昔の作品も意外に無茶なストーリーのようです。いくつもの伏線が張られていてサスペンスの基本のような作品でした。

『不能犯』の感想

Funou 不可解な自殺や変死事件が相次ぎ、現場で目撃される黒服の男。刑事の多田は宇相吹という男が他人の心を操ることができるのではと怪しむ。しかし、その男の行為では殺人を証明することができない。 

 マインドコントロールで他人を殺す謎の男が登場。殺しの依頼を請け負うけれど、純粋な殺意でなければ依頼者にも悲劇が訪れるという。もちろん報酬は要りませんって・・・どこか喪黒服造にも似てますね。殺したい相手が溢れている世知辛い世相を映しているけど、純粋な殺意とは何なのか意味を考えてしまいます。依頼者の妬み、恨みは巡り巡って結局のところ皆、不幸になっていますね。
 ここでは性善説と性悪説がテーマのようで、刑事の多田と宇相吹は対称な関係となっています。唯一、マインドコントロールできない相手が多田ということで、二人の対決はどうなるのか気になります。宇相吹がしていることは依頼者の救いとなるのか?どちらも殺しては、ただの殺人鬼でしかないようですが・・・。依頼者それぞれのエピソードを見ると、何だか全てが善悪で単純には割り切れないところです。


『ダークタワー』の感想

Dark_t 世界が滅びる・・・少年ジェイクは毎夜、同じ悪夢にうなされていた。巨大なタワーと其れを護る戦士、黒衣の魔導士など。ただの夢とは思えずにいたジェイクは、やがて夢で見た異世界への入り口を見つけだす。

 スティーヴン・キングの長編小説を映像化です。いくつものパラレルワールドを支える巨大な塔と、それを護る銃使いガンスリンガーのお話でした。未来的でありながら古風な世界はファンタジーですね。そして善と悪、光と闇といった抽象的な表現は壮大なスケールを感じさせ独特の世界観があって興味深いですが、如何せん分かりにくいところです。ここでの話が長編小説の一部分を切り取ったようで、原作を知らないと唐突な展開におもえます。
 劇中では復讐に燃える唯一人のガンスリンガーと少年ジェイクの出会いから、世界の命運をかけた戦いへとむかいます。二人は異なる世界で、それぞれに悩みを抱えているあたり意味ありげで現実世界とは表裏の関係のよう。もっとも、パラレルワールドの中心がダークタワーですからねぇ。いかようにも解釈できるところはスッキリしないのだけれど、それを考えるのも楽しみ方かも。


『ジオストーム』の感想 

Gio 異常気象や自然災害が頻発する近未来。人類は地球規模で気象をコントロールする技術を手に入れ、自然災害は過去のものとなっていた。しかし、気象制御衛星が暴走をはじめ、世界各地を異常気象が襲う。
 
 ジオストームとは超異常気象が同時多発で起こり、やがて人類をも滅亡させるという。悲観的に描かれることの多い未来ですが、ここでは人類が気象を制御できていて自然災害は起きることはないわけです。なんと地球の周りを数千もの衛星で囲み、気象を制御しているらしい。なるほどねって感じだけど、ただ極端に気温を変動させてしまうほどパワーがありすぎですよ。劇中ではリオを凍らせてますもの。まぁ、人間が作ったシステムゆえ故障や、はたまた悪用もできてしまうという話です。
 まるで神のようなシステムですからね。それを管理するのは誰になるのか?設計した科学者や支援した国家、それとも国際機関になるのでしょうか。使い方しだいでは兵器にもなってしまうわけです。セキュリティは万全でなければならないでしょう。
 近未来のSF的な内容ですが、自然災害あり、家族や親子の絆に政治的陰謀まで盛りだくさんです。ごちゃごちゃしてるけど映像も含めて楽しめました。


『キングスマン ゴールデン・サークル』の感想

Kingusuman2 クラシックな英国紳士を気取る主人公エグジー。彼が勤める高級スーツ店「キングスマン」の裏の顔はスパイ組織だった。ある日、謎の組織から襲撃を受けてキングスマンの拠点は壊滅してしまう。


 コミカルでブラックユーモアの効いたスパイ映画です。監督は『キック・アス』のマシュー・ボーンということで、なるほど。おバカと言ってしまえば其れまでですが、悪ノリ具合がツボに嵌れば笑えます。ちょっと付いていけないところが多々あっても、まぁ、シリーズ2作目ということは、その辺がウケてるのでしょう。このところシリアスなスパイ映画が続いていましたし。そう007も、かなりシリアスになっていますから・・・。そこで名シーンへのオマージュなのか、パロディなのか?なんとなく懐かしさも感じられます。嘘みたいな秘密兵器の登場もいいですね。
 それにしても今回、いきなりキングスマンの拠点は壊滅してしまい、仲間も失ってしまいます。ちゃぶ台返しのようなホント強引な展開です。敵は世界的麻薬組織ゴールデン・サークル。ボスはサイコパスってわけで、アメリカの同盟組織と共に野望に立ち向かうことに。しかし、敵か味方か?二転三転するあたり痛快です。何でもありだけに、次回はどんな方向へむかうのか気になりますね。

バイオ・ハザード: ザ・ファイナル

Baiof 世界に蔓延したTウィルスによって48時間後に人類は滅びるという。この危機を救う鍵は、始まりの地ラクーンシティの地下施設ハイブにあった。クレアたちと合流したアリスは最後の戦いに臨む。

 大ヒット・ゲームからスピンオフした映画シリーズも遂に6作目。今作で最後というわけで、ミラ・ジョボビッチ扮するアリスの物語も核心に迫ります。何だかシリーズが進むにつれて謎が深まり、どう終わらせるのか気になるところでした。前作Vのラストからどうなったのか?ゲーム・キャラが多数登場した前作との繋がりは曖昧です。今回は敵対しているウェスカー。そしてアリスに味方する人工知能レッドクイーンと分かりにくいところですね。ウェスカーとクレア以外のキャラたちはどうしているのかも気になるところです。でも、ウィルスがなぜ蔓延したのか?アンブレラ社は何をしようとしているのか?アリスの過去とは?シリーズの謎が次第に明らかになってゆきます。
 今作の舞台となるのは1作目と同じラクーンシティにあるアンブレラ社の地下施設でした。そこにはTウィルスへの抗ウィルス薬があるというわけですね。そもそもバイオ・ハザードが起きたのはアンブレラ社の陰謀だったらしい。増えすぎた人口を減らすって・・・、そりゃ人類の大半を死滅させるとはやりすぎでは・・・・。かなり強引な展開ですけど、これまでの辻褄を合わせて纏めています。
 ハイブを目指すアリス、そこにたどり着くまでにゾンビ軍団が怒涛の如く襲ってきます。ゾンビ犬や地下施設の棒御システムとの攻防など、シリーズで描かれてきたシーンの総決算といったところです。ゲーム的な展開といい、アクションも程よく入っていて楽しめました。そして、アリスは何者なのかが明らかになっています。「ああ、そういうことか!」と納得の展開です。まぁ、うまく纏めたようでスッキリ、ゲームをクリアした気分です。(^-^;


評価:moon2

ローグ・ワン/ スター・ウォーズ・ストーリー

Roguwan 帝国軍は究極兵器デス・スターによって銀河の支配を目論む。情報を掴んだ反乱軍は兵器の設計図を手に入れるために極秘チームを送り込んだ。ジン・アーソは無謀なミッションに志願するが、デス・スターの情報には生き別れた父親からのメッセージが託されていた。 

 再始動したスター・ウォーズ・シリーズから待望のスピンオフ作品です。これは最初の作品エピソード4の前日談となるものですね。冒頭の字幕でサラサラと説明されていたところで、反乱軍がデス・スターの設計図を手に入れたエピソードが描かれています。さすがに簡単にはいかないわけで、とある部隊の決死の活躍があったというわけです。
 ところでスター・ウォーズはSFですが、家族のドラマだったりします。ここでもジン・アーソの家族の物語になっていて、技術者としてデス・スターの開発に携わる父親と生き別れた娘のドラマがありました。少し残念なのは主人公ジン・アーソの生い立ちは描き切れていないところでしょうか。育ての親は過激な反乱軍ゲリラで、二人の関係は複雑なようです。まぁ、物語はいろんな人物が出てきて盛りだくさんですから、ドラマ部分は窮屈に感じました。
 もっとも、映像は存分にスター・ウォーズの世界を堪能できます。旧三部作に登場した戦闘機やメカなどが所せましと活躍していますから、見ごたえのあるシーンになっています。そして、悪の権化ダース・ベイダーも登場しています。今作ではフォースを使うのは彼だけですから憎いくらいの強さですね。最後に姫も出ていましたが、この後に捕まっちゃうのでしょう。
 映像には何とも懐かしさもあり新しさも感じられる作品でした。何所かで見たようなシーンが多々、見受けられるのは気になりますけど・・・。この作品単体でもスター・ウォーズの世界を楽しめますが、シリーズとの繋がりが感じられて、続けてエピソード4を見るとより楽しめそうです。 ( Д) ゚ ゚

評価:moon1

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

Fantasticbeasts 世界を旅する魔法動物学者ニュート・スキャマンダーはニューヨークを訪れた。彼の持つ魔法のトランクには保護した魔法動物が詰め込まれている。ところが、ひょんなことから人間のトランクと取り違えてしまい、動物たちが街に逃げ出し騒動を巻き起こすことに。
 
 ハリーポッターの世界で繰り広げられる新シリーズがスタートです。優秀だけれど、ちょっと不器用な魔法使いニュート・スキャマンダーが主人公となっています。1926年のニューヨークが舞台ですから、ハリーポッターの時代よりかなり前の話となっていますね。つながりとしては、彼がこの後に書いた「幻の動物とその生息地」はホグワーツで教科書となっているという。まぁ、そこまで気にしてハリポタ観ていませんが、人や物など随所に繋がりが見えます。
 そして、ニューヨークでは今回ヒロインのティナと出会います。合衆国魔法議会で働いていて、ニュートの違法行為を目撃したことから事件に巻き込まれてゆきます。N.Yを騒がせている怪現象がニュートのトランクから逃げた魔法動物の仕業ではないかと疑われています。この魔法のトランクの中は広大な動物園みたいですね。ティナの妹クイニーや人間のジェイコブらと幻獣の回収に奔走することになります。追い詰められた状況なんだけど4人のやり取りはほのぼのとしています。
 実際に怪現象を引き起こしていたのは闇の魔力オブスキュラスということらしい。そして闇の魔法使いの登場でダークな物語になってゆくのだろうか。最後に登場したのは、なんとジョニー・デップではないか!キャストにはいっているとは知らなかったので驚きです。何だかコリン・ファレルの立場って・・・まぁ、次回に期待が持てそうですが。
 新たなシリーズはハリーポッターよりも大人な物語になっていますし、物語として綺麗にまとまった感じがします。シリーズとして続いていくようですので、世界に拡がった魔法の世界が見られそうです。o(*^▽^*)o


評価:moon1

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

Jyakkuritya_2 流れ者の元陸軍憲兵隊捜査官のジャック・リーチャー。彼は憲兵隊のターナー少佐と会う約束をしていたが、訪ねると彼女はスパイ容疑で逮捕されていた。軍内部の不審な動きに気づいたリーチャーは、彼女と逃亡を図り真相を探ってゆく。 
 
 凄腕の流れ者ジャック・リーチャーが再び返って来ました。前作『アウトロー』では主人公にして、もう無茶苦茶やっています。無法者には無法者といったところでしょうか。いったい何者なのか?いきなり登場した印象で人物像がつかめなかったのですが、今作ではタイトルもズバリ『ジャック・リーチャー』というわけで、劇中で過去の経歴も明らかになっています。陸軍内では伝説的な人物だったのですねぇ、これで強さも納得です。
 今回は事件絡みで知り合った憲兵隊のターナー少佐と会うことを楽しみにしていたリーチャーです。互いに惹かれるところがあったのでしょう。今作でのマドンナ的な役回りです。二人の微妙な関係はどうなるのか。しかし昔の女から娘の養育費を求められていて、ややこしい展開となっています。どうやら女には弱いところも垣間見えて人間臭いヒーローなのですね。
 ターナー少佐は軍内部の不正を捜査していたことから陰謀に巻き込まれていました。リーチャーは、もはや軍の捜査官ではないのですが咄嗟に助けに行ってしまうという無法者ぶり。二人はお尋ね者になってしまいます。殺し屋に狙われるし、娘?も巻き込んでの逃避行をすることになるとは・・・。いきなり娘(かもしれない)が現れてもねぇ。そりゃあ強いだけじゃない、不器用な一面も見えてリーチャーに親近感がわいてきます。
 流れ者が事件を解決して去ってゆく。しかも、関わった人たちを幸せにしてゆくあたり、何だか日本のある映画を思い浮かべてしまいました。原作は長いシリーズのようで、次も期待したいところです。( ̄ー ̄)ニヤリ


評価:moon1

ミュージアム 

Myujiamu 雨の降る日に次々と起こる猟奇殺人事件。事件の関連性に気づいた刑事の沢村は犯人の実像に迫るが、やがて妻子がターゲットになっていることを知る。窮地に立たされた沢村は、カエルのマスクを被り犯行を続けるカエル男の罠に次第にハメられてゆく。 

 同名の漫画が原作のサイコスリラーです。カエルのマスクを被った不気味な犯人と、家庭を顧みない仕事一筋の刑事、沢村との駆け引きが見どころです。それにしても犯人は強烈なキャラですねぇ。これって実写になると不気味すぎます。
 事件を刑事の沢村が追うなか、表現者を名乗るカエル男はターゲットを調べ上げ、意趣返しのような殺人を行っています。「ドッグフードの刑」や「均等の愛の刑」などブッラックユーモアを形にしたような私刑はエグさがあります。実写ならではのショッキングなシーンとなっていますし、これは笑えませんねぇ。そして犯人を追いかけている沢村がターゲットとなってしまうあたりスリリングな展開です。
 犯人は誰なのか?動機は何なのか?被害者たちの接点が明らかになり、沢村の妻がターゲットになるというわけです。犯人が分かってからは、動機は何だかなぁーって感じですが、なにしろ常軌を逸していますからね。沢村も次第に常軌を逸してゆくなか罠にハメられてしまいます。監禁された沢村はどうなるのか・・・カエル男の作品となってしまうのか?何を企んでいるのか分からないところが怖いです。この展開は狙い通りに妻子が最悪の事態を想像させますよ。そこは、どういうアート作品にするつもりだったのか?カエル男の企ては、ちょっと詰めが甘い気もします。まぁ、おかげで事件は解決するのだけれど・・・。
 昔のヒット作にも似た内容のサイコスリラーでしたが、ちょっぴりユーモアも加えたあたりが別の怖さを感じさせる作品ですね。w(゚o゚)w


評価:moon1

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